仕事は楽?辛い?
ツアーナースという仕事が楽か辛いかという点については、いろいろな旅に付き添えるため、あちこちを旅行できるという点で楽しめます。自分の都合に合わせて仕事を入れられるため、一般的な看護師よりもプライベートを充実させられます。
1日だけの遠足、数日の修学旅行、1週間以上の海外旅行まで幅広く、体力が要求される面では辛いかもしれません。ツアー中は24時間拘束されることになるからです。逆に体力に自信があって旅行が好きなら全く苦にならないでしょう。
向いている人は?向いていない人は?
ツアーナースに向いている人は冷静な判断を下せる人、加えてコミュニケーション能力の高い人です。
ナースは通常であれば医師の判断のもと、指示されて看護をしますが、ツアーナースはひとりで付き添い、ひとりで判断をして看護を行います。普段とは違う場所で冷静な判断を下せる能力が求められるのです。
また、移動先で体調を崩した人から情報を得るためには、高いコミュニケーション能力が必要とされます。普段の会話から体調の変化を知り、旅行会社のスタッフや学校側の引率者との打ち合わせを行う万全の準備ができることが必要です。基本的に聞き上手な人が向いていると言えます。
逆に向いていない人は、安定して仕事をしたい人、安定した収入を得たいという希望の人です。ツアーナースは繁忙期と閑散期との差が大変激しいため、閑散期には仕事がない状態が続きます。
繁忙期は大変忙しく充実した仕事を楽しめますし、高収入が続くため、この不安定さに耐えられない人には向いていないでしょう。
旅行の種類によっての違いは?
大まかに団体旅行のような大人が参加する旅行と、修学旅行のように未成年が参加する旅行、スポーツ大会、コンサート、イベント会場などの不特定の年代が参加する旅行とがあります。
団体旅行の場合は、参加するのが大人であるため、あまり手間がかかりません。ただし持病を持っている人がいる可能性が多く、高齢者が参加している場合は仕事が多忙となります。
修学旅行や遠足の場合、自分で体調を伝えられない幼いお子さんが相手の場合もあり、ちょっとした言動や行動から体調の変化を細やかに掴み取る観察力が必要とされます。
その他参加する年代が不特定の旅行やイベントでは、救護室に詰めていることが多く、看護は救護室で行うことになります。更に年代が不特定であることから、あらゆるケースに対応できる判断力が必要となります。
未経験の看護師でも働ける?
ツアーナースは出来ればベテランの看護師を条件にしたいところですが、誰でも最初は未経験です。よって研修制度が充実している派遣会社などに登録しておけば、未経験でも働けます。
アルバイトやパート勤務のみ?
基本はアルバイトやパート、派遣などの非正規雇用だけですが、中には正社員としての正規雇用での勤務もあります。旅行会社に看護師資格を持つ正社員として雇用されることで、正社員のツアーナースとして働けます。
どうしてもツアーナースになりたい人はどうしたらいい?
とりあえずツアーナースの求人を扱った実績を持つ派遣会社や看護師紹介会社に登録します。その上でツアーナースの仕事がしたいという希望を伝えておけば、登録した時点でツアーナースの求人がなくても、求人が来た時点で知らせてもらえるでしょう。
どんな求人を選ぶべき?
せっかくなので派遣会社やナースバンクに登録する際には、自分の希望をはっきり伝えておき、自分の時間に合わせられる求人を選びましょう。
アルバイトやパートもありますから、その中から自分が行ってみたいような旅先、食事など、条件を絞った上で応募します。また仕事の期間も重要な条件であり、自分の体力、体調と相談しつつ選んでいきましょう。