仕事は楽?辛い?

日勤のみで夜勤がない、残業が少ない、日祝が休めるなど、看護師としての働き方から見れば、体力的に楽な職場ということができるでしょう。

また、受診者は比較的健康な人が多くなっていますので、病棟勤務などに比べて、精神的な面で楽に感じることもあります。

しかし、仕事自体が楽であるかというとそういうわけではありません。多数の受診者に対する的確で迅速な対応や、時には、受診中に体調不良を起こしてしまう人もいて、ルート確保などの臨機応変な対応を求められることもあります。

なかには深刻な病状の人や自分が大変な病気を抱えているのではないかと心配や不安を抱えている患者さんもいて、接遇には気を遣う場面もあります。看護師としての能力や経験が試される職場ということができるかもしれません。


向いている人は?向いていない人は?

迅速な対応ができる人、繰り返しの業務を間違いなく行える集中力のある人などが向いています。失敗が許されないといったプレッシャーのなかで業務を行える、特に採血のスキルがある人は、活かすことができます。

ただし、「数をこなす」という感覚で業務を進めていかなければならない面があるため、じっくりと患者さんと関わっていきたいと考えているナースにとっては、物足りなく感じることもあるでしょう。


どんな求人を選ぶべき?

給与、勤務条件だけでなく、求人情報の細かいところまでをチェックして、自分に合った求人を見つけるようにしましょう。

例えば勤務時間ですが、なかには早出が必要なところや、宿泊を伴う勤務が必要なところもあります。

また、業務内容についてもよく検討する必要があります。健診センターと一口にいっても、巡回健診を主としているところ、生活習慣病の予防に力を入れているところ、最先端の機器を導入し、がんや心臓病、脳疾患などの精密検査を行っているところなど様々にあるからです。センターの評判などの情報も入手し、働きやすいかどうかの判断材料にするのも有効です。


どうしても健診センターで働きたい人はどうしたらいい?

採血、血圧、心電図読みなどの実践的なスキルがない人は、身につけておくようにしましょう。

未経験の欄でも述べますが、健診センターで看護師を採用する場合、即戦力を求める場合が多くなっているためです。実際どのようにしたら働けるかにつきましては、健診センターから出る求人をこまめにチェックする必要があります。

健診センターは求人が頻繁にでない上に、日勤のみでも働けることから、ママさんナースを中心に、人気が高い勤務先のひとつでもあるからです。求人情報を見逃さないことが大切です。


未経験の看護師でも働ける?

施設により違いがありますので一概にはいえませんが、一般に常勤での採用となりますと未経験では難しくなっています。

なかでも、採血のスキルは特に必要です。出来ないとなりますと、採用試験を受ける前に門前払いとなる場合もあります。

多い人では、午前中3時間ほどの勤務で、150人ぐらいの採血が行える人もいます。外来や病棟勤務などである程度採血の経験がある看護師でも、最初は大変だと感じるほどですので、未経験や採血が苦手では、働いてから辛く感じるかもしれません。

ただし、保健指導を行う保健師であれば、かなりの倍率になりますが、特定保健指導の必要性から、未経験でも採用を行っている施設もあります。資格を持っていれば、活かすことができるでしょう。

採血につきましては、各都道府県にある看護協会やお住まいの近くの病院などが行っているセミナーなどに参加して、スキルを身につけるのもひとつの方法です。また、単発のアルバイトでは、血圧測定や視力検査などの係もありますので、まずはこういった働き方から始めてみる方法もあります。


アルバイトやパート勤務はある?

パートやアルバイトでの勤務もあります。企業に赴いて健診を行う巡回健診を主に行っている健診センターでは、単発のアルバイト(半日のみでも可の場合もあり)もあります。


夜勤は多い?日勤のみでも働けるの?

基本的に夜勤はありません。日勤のみで働ける場合が多くなっています。ただし、巡回健診の場合は、朝6時ごろの早出の勤務や、遠方の場合には宿泊を伴うこともあります。また、病院に付随している健診センターなどでは、外来の当直ローテーションに入っていて、救急などの対応が必要なときもありますので、求人を探す際には、確認が必要です。