山形県の病院の託児所設置傾向

山形県における病院・診療所数は、東北地方においてもっとも少なくなっています。

そのような中で大きな病院の割合は高くなっていて、600床以上の大規模病院が複数あります。人口10万人に対する診療所の数は東北地方でもっとも多く、転職や再就職で困るようなことはありません。

育児中の夜勤は大きな問題となっていて、夜勤の時間帯に対応している託児所を探すことにも大変な苦労があるだけでなく、月に10万円以上がかかるというケースも少なくありません。

結局は仕事をしている意味がわからなくなってしまうということにもなり、メンタル面が低下して仕事を続けることができなくなるという人もいます。

さらに山形県は人口が減少している地域でもあるため、少子化対策としても子育て支援に力を入れている施設が増えてきています。

たとえば病院が24時間対応の託児所を院内に設けることで、離職を防ごうという取り組みは多くなってきています。山形県で託児所がある病院の求人は山形市で特に多くなっていて天童市や南陽市、東根市、長井市、米沢市などでも見られています。

山形県の託児所付き病院一覧

若宮病院(山形市)…ウッドデッキが備えられている院内保育所があり、定員は20名となっています。月曜日から金曜日と第2土曜日、第4土曜日の午前8時から午後7時が保育時間です。

篠田総合病院(山形市)…敷地内には、山形県内ではじめてとなった院内保育所があります。対象年齢は0歳児から6歳児までであり保育料は1ヶ月で21,000円、2人以上になると1人につき15,000円です。

山形徳洲会病院(山形市)…院内に託児所があり、夜間保育も行われています。

舟山病院(米沢市)…24時間対応の院内保育所が、完備されています。

吉岡病院(天童市)…24時間体制の保育園があり、深夜・準夜帯勤務のときにも預けることができます。

佐藤病院(南陽市)…院内保育所があり、定員は20名です。月曜日から金曜日の午前8時から午後6時30分、第2土曜日と第4土曜日の午前8時から午後5時30分で対応しています。

山形ロイヤル病院(東根市)…院内に24時間体制の託児所があり、保育料は1日につき1,000円となっています。

吉川記念病院(長井市)…保育施設があり、0歳児から小学校就学前までの子どもが対象となっています。

庄内余目病院(東田川郡)…院内託児所があり、午前8時から午後6時までの預かり対応をしています。対象年齢は0歳児から4歳児までで、夜勤の職員に向けて夜間保育も行われています。24時間対応ですが、保育料金は1日につき500円です。

川西湖山病院(東置賜郡)…福利厚生が充実していて、子育て支援として院内保育所が完備されています。

山形厚生病院(山形市)…24時間対応の院内保育所があり、0歳児から利用することができます。利用料金は日額800円で、夜間は1,600円となっています。

山形県の病児保所室付き病院一覧

山形済生病院(山形市)…山形市から委託を受けて、病児保育事業が行われています。対象児童は満1歳から小学校3年生までで、利用時間は月曜日から金曜日が午前8時30分から午後5時30分、土曜日は午前8時30分から午後12時30分となっています。利用料金は2,000円で、土曜日は1,000円です。

日本海総合病院(酒田市)…保育所の隣に、生後3ヶ月から小学校3年生までの子どもを一時的に預かる病児保育所も開所しています。

産婦人科・小児科三井病院(鶴岡市)…病児・病後児保育施設があり、定員は1日2名です。生後2ヶ月から小学3年生までが対象となっていて、利用時間は月曜日から土曜日の午前8時から午後6時です。

山形県の子育て施設情報

託児所

山形県の託児所は、山形市や鶴岡市、酒田市、米沢市などの順で多くなっていますが、全体的には数がは多くありません。

市内であっても比較的繁華街から近い中心部に多少見られるほかは、車がなければ送迎にも不便なところが多くなっています。

託児所によっては送迎に対応しているところもありますが、有料となる場合がほとんどです。

また、山形県の託児所では生後6ヶ月以上からの受け入れが多いため、すぐに職場復帰をしたい看護師にとっては選択肢が少ないというデメリットもあります。日勤のみの勤務であれば、保育園や幼稚園を利用することもできます。

保育園・幼稚園

山形県の保育園・幼稚園は、おもにJR線沿いを中心として立地している傾向があります。

山形駅から天童駅にかけてが最も多く、その他の地域では人口に応じて設置されています。

病院などの医療機関も人口の多い地域に集まっているため、利用しやすいエリアにあるということができるでしょう。

山形県は、待機児童の数が比較的少ない地域であるため、希望する保育園・幼稚園には比較的入りやすいということができます。

しかしながら、人気が高い施設は入園希望者も多く、特に保育園ですと優先順位も影響するため、あらかじめ複数の施設をピックアップしておくことが大切です。

山形県の子育て支援サービス

山形県の子育て支援サービスについては、山形市ですと公共サービスのほか、さまざまな民間団体による子育て支援が提供されています。

NPO法人やまがた育児サークルランドでは、市内で活動する育児サークルに関する情報提供などが行われています。

育児サークル「あおむし」

  • 毎週木曜日の午前10時から山形市総合福祉センターにおいて活動
  • 対象は1歳から就園前までの子ども
  • 月に250円の会費で参加することができる

ほかにも多くの育児サークルが、さまざまな場所で活動しています。

NPO法人やまがた育児サークルランドに登録されている育児サークルの情報は、山形市の子育て情報サイトである「元気すくすくネット」でも紹介されています。

育児サークルのほか、図書館で行われている絵本や紙芝居の読み聞かせなどに関する情報も得ることができます。

子育て向けの賃貸マンション・アパート物件情報

山形県における子育て向け賃貸マンション・アパート物件情報は、おもに都市部を中心として見ることができます。

山形市には、賃料や周辺環境に配慮がなされている子育て向けの賃貸物件も多く、周辺にある電灯の数や交通量の少なさ、近くに保育園・幼稚園、学校、公園があるかどうかなどといった点がポイントになります。

また、バスなどの交通手段が整っているということも、車を持たないファミリーにとっては重要な点です。

建物として、子育て向けに改良されたマンション・アパートというものはほとんどありませんが、オートロックなどで安全性が高められている物件は増えてきています。

山形県で子育ての環境が良い街はどこ?

山形県で子育ての環境が良い街としては、さまざまな子育て支援サービスが充実している、山形市が挙げられます。

山形市の場合

特に子ども医療制度へ力が入れられていて、通常設けられている子ども医療費助成の所得制限が撤廃されています。

0歳から小学校6年生まではこども医療証の交付申請を行うことによって、医療機関において無料で診療を受けることができるようになっています。

他にも、経済的負担の助成や教育費の助成など、子育ての負担を軽減するさまざまな助成が行われています。

山形市を中心とする村山地区の平野部は比較的雪や雨の少ない地域でもあるため、気候としても子育てをしやすいということができるでしょう。

一方、日本海側の庄内地区についても城下町、湊町文化の風情があり、自然が豊かで子どもにとっては過ごしやすい地域になっています。

比較的温暖な気候で雪も少なく、自然の中でのびのびと子育てを行うことができます。