仕事は楽?辛い?
緩和ケアの仕事を希望する看護師の中には、次のような理由を持っている人もいるかもしれません。
たとえば、忙しくなくてゆったりと仕事をすることができる、また緩和ケアを受ける家族の人にも感謝されるというところにやりがいを感じることなどです。
しかし、緩和ケアの仕事は非常にハードなものです。緩和ケアで働く看護師には、体力や知力はもちろんのこと、患者さんや家族への配慮も必要となってきます。
精神的なケアのために、患者さんや家族とのやりとりの時間がどれくらい確保できるかが大切です。内科的な処置だけでなく、看護師以外の職種の人とも連携を取りながら、患者さんの希望に添っていきます。
比較的残業は少ないものの、いつかは患者さんの看取りをしないといけません。看取りの時などは急な残業が発生する場合もあります。
向いている人は?向いていない人は?
緩和ケアは、嫌でも人を意識する医療です。
緩和ケアをしながら、患者さんや家族に向き合うことで人を好きになることがあります。逆に、そういった体験を通して人間が好きに慣れる人が緩和ケアに向いているのではないでしょうか。
医療の世界では生と死に関して自分の考えを持つことが大切です。緩和ケアを行う場合は、そういったことについて考えることのできるということが大切ではないでしょうか。
どんな求人を選ぶべき?
働き先の病院が緩和ケアを重要視しているか、病院の方針としてあげているかということは、緩和ケアの求人を選ぶ時に大切なことです。
緩和ケアがその人の人生に関わるものであるという考え方に変わりつつある中で、その考え方に同意して働けることが働きがいとなるでしょう。
初めての人は、教育体制が充実した病院を選ぶべきでしょうし、勤務条件も就職先を考える時に大切となるでしょう。
どうしても緩和ケアで働きたい人はどうしたらいい?
多くの病院では、経験を2~3年積んでから緩和ケアの仕事に配属するという方針になっています。
ですから、就職してすぐに緩和ケアの仕事に就くのは難しいでしょう。
緩和ケア認定看護師が在籍する病院や、緩和ケアチームのある病院などに勤めて緩和ケアの勉強をすることが、その後緩和ケアで働く時に役立つでしょう。
また、緩和ケアに特化した病院に就職すると、経験を積みながら仕事ができる場合もあります。
未経験の看護師でも働ける?
先ほど述べたように多くの病院では、ある程度の経験を積んだうえで緩和ケアホスピスで働くという方針のようです。
しかし、次の様な例もあります。
緩和ケアに特化したある東京の病院が看護師の募集をしていますが、緩和ケア未経験の人や経験の少ない看護師も受け付けています。
その病院は、全国の学会や研修会からの要望で緩和ケアの普及をすることもあるような病院です。
大学病院などから緩和ケアを学習するために看護師が転職してきています。そして、未経験の看護師に対してもやる気があれば、職員がサポートしてくれます。
そういった職場を探すことで、未経験ながらも先輩看護師の指導を受けながら緩和ケアホスピスで働けるのではないでしょうか。
アルバイトやパート勤務はある?
緩和ケアの病棟を抱えているある病院で、看護師のパート求人を出しています。未経験でも構わないので、介護や医療に対する気持ちを重視するということです。
さらに、緩和ケア・ターミナルケアに特化した訪問診療の施設が求人を出しています。
夜勤は多い?日勤のみでも働けるの?
ある緩和ケアに特化した病院の例を見ると、病棟勤務の場合は日勤と夜勤に分かれています。
外来の場合と訪問看護の場合は、日勤のみとなっています。
別の病院ですが、緩和ケアに力を入れているある病院では、病棟勤務の場合も外来勤務の場合も夜勤と日勤があります。
求人の募集要項によると、日勤常務も可となっています。緩和ケアに勤めながら、相談次第で日勤のみの働き方もできるのかもしれません。その病院では、夜勤専従という働き方もあります。
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