スキー場の救護室看護師の仕事内容
スキー場の医務室看護師は待機が基本
怪我をしたり、具合が悪くなった利用者が運ばれて来るため、救護室の看護師は利用者の応急手当を行います。スキー場によってはコース巡回が看護師の仕事に含まれることもありが、自分自身がスキーやスノーボードをしなくてはならない訳ではなく、スキーパトロール隊についてゲレンデ内を雪上バイクなどで移動します。
スキー場は自然の山を切り拓いて作られているため、ところどころに木が残っていたり、崖のギリギリのコースが作られていて、安全のために転落防止ネットが張られているものの、木にぶつかったり、崖から転落したりと言ったトラブルが毎シーズンごとに起こっています。
スキー経験者が良い
スキー場では利用者同士が衝突したり転倒することにより、その場から身動きの取れなくなっているスキーヤーが多くいます。その時には、救護班自らが緊急出動し現場に駆けつける必要があります。
自分自身がスキーやスノボで駆けつける訳ではありませんが、スキー場がより身近で雪に馴染みがある看護師の方が、緊急時には有利に働きます。また、最悪の事態を防ぐため、スキー場内をパトロール隊について巡回したりする必要があるため、応募条件の中に一定のスキー技術が設けられているスキー場もあります。
多くの利用者が安心してスキー場を楽しめるように、救護室に詰めていたり、あるいはパトロール隊について巡回をしたり、スキー場の安全を守る重要な仕事なのです。
スキー場医務室の求人
スキー場の救護室からの求人数は、毎年冬になると一定数以上が見込まれ、安定して多いのが北海道のスキー場です。
その中でも有名どころでは、
- 富良野スー場
- ニセコマウンテンリゾート
- 札幌国際スキー場
- 安平山スキー場などがあります。
特に、ニセコは雪質が大変高く、日本国内はもちろんのこと国外からの観光客が大勢訪れる人気スキー場です。また、地形が変化に富んでおり、常連のスキーヤーを飽きさせない人気コースです。ただし、変化に富んだ地形にうっかり転ぶ、下に落ちる利用者が絶えず、救護室での看護師は忙しくなります。
札幌国際スキー場は、最長3.6キロというのびやかな斜面が人気のスキー場で、初心者から中級者、上級者まで堪能でき、お子さんから大人までいろんな人がスキーを楽しみに来ます。人口が多く、人の行き来が激しい札幌市にあるため、地元民はもちろん国内外からの観光客が絶えません。
このような職場で働くことで、地元の人だけでなく、国内外の観光客と触れ合うチャンスがあり、仕事が休みの時は自分もスキーを堪能できるというメリットがあります。
スキー場の救護室看護師の嬉しい特典
- 休日はリフト・ゴンドラ使用無料
- スキー用品レンタル無料など
このように、救護室で働く看護師のために、休みの日は無料で滑り放題という特典をつけて求人募集を出しているスキー場も多くあります。
スキー場医務室の求人は初冬から初春にかけて出される
国内で雪が降り始めるのは10月後半から11月にかけてですが、最も早く雪が降る北海道でさえ、11月の降雪量では滑ることは困難です。そのため、実際に求人が出されるのは早くても11月後半からに最も集中します。
基本的に、スキー場の営業はスキーシーズンである冬場のみで、単発アルバイト、短期アルバイトが多くなっていますが、例外的に全校型の屋内スキー場もあり、こちらは冬以外にもスキーが出来るため年中求人を出している施設もあります。その場合は、正社員や常勤の募集となっているところがほとんどです。
スキー場の数自体が少ないため、救護室の求人数は少なく求人が見つからないこともあります。また、スキー場は土日、祝祭日営業が普通であるため、普通の人が休みの時に働きたくない人には不評です。それでもスキー場で働きたいという人、元から不規則な勤務形態に慣れている人にはお勧めです。