北海道の行政保健師求人と採用対策

市町村保健師

北海道庁では、北海道内にある保健所や道立病院、道立社会福祉施設などに勤務する保健師の採用が行われています。ほかの地域と比べると比較的募集されている人数が多く、2014年度ではおよそ30名の保健師が募集されています。

北海道庁で保健師として採用されるためには、公務員採用試験に合格することが必要です。試験内容は作文と面接であり、職務に関する課題に対する理解力や文章、口述による表現力を養っておく必要があります。

また、札幌市をはじめとした各市町村でも保健師の採用は行われています。保健師の採用試験を受験するためにはまず保健師の資格がなければならず、札幌市ですと満30歳未満であることも条件となっています。

保健所保健師

北海道には全道の26ヶ所に保健所が設置されていて、およそ300人弱の保健師が活躍しています。札幌や函館といった大都市のほか、小規模な自治体に保健所が設置されているケースも多く、市町村保健師などとも連携しての保健活動が特徴です。

面積が広い北海道では、気候や産業などによっても保健師に求められる役割に違いがあります。そのため各関連機関との連携は不可欠となり、できるだけ地域の特性に合わせた保健サービスを提供することができるように市町村や病院、地域包括支援センターなどで働く保健師とのネットワークも構築されています。

保健所における保健師の仕事内容は、精神保健福祉活動や難病・感染症対策、子育て支援、虐待予防などです。保健所保健師の採用は、北海道庁において行われます。

病院保健師求人と採用対策

北海道における病院保健師の求人は、各医療機関においてそれぞれ行われているほか、JA北海道厚生農業協同組合連合会でも行われています。

JA北海道厚生連ではおもに健康管理事業に関わる分野で保健師の需要が高く、北海道各地にある厚生病院やクリニックで勤務するほか、JA北海道厚生連本部の健診センターでは人間ドックや生活習慣病検診(巡廻ドック)、特定健康診査、特定保健指導、保健生活指導、健康教育などを担当します。

厚生病院やクリニックは札幌厚生病院をはじめとして、全道の合計14ヶ所に設置されています。病院保健師は健康指導などで患者さんと個々に接する機会も多いため、採用にあたっては保健師としての能力だけでなく人間性、コミュニケーション能力も重視されます。

大学、学校(養護教諭)求人と採用対策

北海道において小中高校の保健室で働く養護教諭の採用枠は、年々増加する傾向にあります。

しかしながら、合格者数は北海道全域でも多いと言うことができず、難易度は高くなっています。

2012年度に養護教諭の採用試験を受験した人の数は201人で、そのうち32人が合格しているため、倍率は6.3倍。

養護教諭となるためには、教員採用試験を受ける必要があり、専門性のほか教養や人間性、教師としての適性などが判断されます。採用対策としては教養に関して短期間で修得することが難しいため、日頃から継続的に勉強することが大切です。

産業保健師求人と採用対策

北海道における産業保健師の求人は、非常に少ないという状況です。北海道には大手企業の本社などが少なく、保健師を置くほどではない中小企業の割合が高いということも理由として挙げられます。

しかし、まったく求人募集がないというわけではなく、おもに製造工場などでは保健師の需要が高まっています。ただし求人が出されても採用は1人に限るということが一般的で、保健師としての経験は5年以上になっているといった条件が設けられている場合も多くあります。

その他求人と採用対策

北海道における保健師の求人としては、北海道国民健康保険団体連合から募集が出されています。採用試験の案内は「北海道のこくほ」というサイトで行われていて、それぞれの自治体で募集が出されていないかどうかについて確認することも可能です。

そのほかにも幼稚園や保育所、農場、牧場などといった幅広い場所で保健師のニーズがあります。