皮膚科・美容皮膚科看護師のメリット

休日が確保できる

皮膚科・美容皮膚科へ看護師として転職する上では、メリットとデメリットを考え併せる必要があります。

皮膚科という診療科はクリニックの形態で開院されている場合も多く、そうなると手術や長い時間にわたる治療が行われる事もあまりありません。日中の外来対応だけをしているケースも多いため、土曜日や日曜日が休日になっていて夜勤や残業があまりない事はメリットです。

美容皮膚科ですと一般の病院勤務と比べて給料が比較的高めである事、美容関連のスキンケア用品や器具などを無料か格安で購入する事が可能であるう事等も挙げられます。

給与UP

給料については勤務する医院やクリニックによっても差はありますが、日勤を中心としていても皮膚科だと平均して年収300万円台~400万円台となっていて、他の診療科で看護師として勤務する場合と比較しても大きく劣ってはいません。仕事の量や内容を考えれば、十分なメリットになり得ます。

美容皮膚科ですと、保険の適用されない自由診療が基本となっているため、個々の能力に応じて昇給も目指しやすくなっています。例えば施術のセールス実績、スキンケア用品や美容器具などの販売実績等に応じて月給へ出来高が加算されるケース等があります。また、月給は固定給であっても営業成績がボーナスに反映されるケースもあります。

年収に換算すると、看護師によっては他の病院で夜勤を含めて常勤をしている時より収入が大幅にアップした事例は多く見られています。給料は医院やクリニックの規模によっても異なりますが、概ね病院の常勤より相対的には高額であると判断されます。

残業がない

皮膚科・美容皮膚科では、夜勤や残業が滅多にない事も看護師にとって大きなメリットになっています。勤務形態は勤務場所によって様々ですが、基本的には週末が休日であり、かなり大きなトラブルが起こらない限りは定時で帰宅する事が一般的です。

基本的に入院している患者さんがいませんから、夜勤はありません。ですから病院で常勤しているよりも、自身のプライベートな時間を大切にする事が可能です。特に家庭を持つママさんナースにとって、働きやすい環境になっています。

サンプルを無料で使用出来る

美容関連のスキンケア用品や美容器具等を販売している医院やクリニックでは、高品質の製品を安く購入する事が出来る場合も多く、サンプルであれば無料で手に入る事もあります。

院内で使用されている施術用の器具は、無料で使用する機会もあります。美容皮膚科ですと患者さんへの説得力を高める等の目的で、勤務している看護師にも美肌である事が求められるケースは少なくありません。そこで、美肌を保つためのサポートが提供されている場合も多いのです。

皮膚科・美容皮膚科看護師のデメリット

最先端のスキルが難しい

一方、皮膚科・美容皮膚科へ看護師として転職する場合のデメリットとして、規模のそれほど大きくない医療機関が多い為、総合病院の診療科で勤務するような場合を除いて最前線の現場でスキルアップを図る事が難しい点は挙げられます。

美容皮膚科では勤務先によって美容関連商品の販売にノルマが設けられている場合、クレーム処理が集中する場合もあります。

ノルマがあったり、やりがいを感じにくい

皮膚科・美容皮膚科で働く看護師の仕事内容としては、注射や点滴をはじめとする基本業務、レーザー脱毛などの施術、受付やカウンセリング等の接客業務も含まれます。重度の疾患がある患者さんに相対する場面は少なく、日々の単純作業が多くなる為やりがいを感じにくくなるような人もいます。いずれ一般病院へ復職しようと考えている人にとっては、不安に繋がりかねない部分もります。

施術や美容関連商品の販売にノルマがあると、ノルマが達成されなかった場合に商品の買取を要求される場合もあります。

クレーム処理

美容皮膚科ではトラブルが発生する事も少なくなく、往々にしてクレーム処理をしなければなりません。美容関連の施術として行われるレーザー脱毛やタトゥーの除去等は体質によって、肌に大きなダメージを与えかねません。

前もって説明していたとしてもその為に、時には乱暴な言葉で罵られるような場面もあります。このようなクレームはあまり一般的な病院勤務で見られないデメリットであり、幾つも重なると精神的なダメージも大きくなります。