20代 女性
配属されてから6ヶ月になり、おもに検査が始まるまでは準備や患者さんが入室する際にベッドを移動する手伝いなどをしています。検査中は患者さんに付き添って安心してもらうほか、おかしなことがないかといった兆候を観察するなどしています。
配属される前は、患者さんを不安にしないよう励ますなどといったことなどの介助をしていれば良いと考えていました。ですが実際に担当してみると、看護師にもさまざまな役割が求められているとわかりました。
私の勤めている現場では医師や看護師に加えて臨床工学技士、放射線技師などといったさまざまな職種のスタッフが連携して検査や手術にあたっています。高度なことを遅滞なく行わなければなりませんから、ほかのスタッフと万全のチームワークを発揮するとともに私自身に求められる仕事も的確にこなさなければなりません。
まだ配属されて間もない頃、患者さんが造影剤の注入によって副作用を起こしたということがありました。幸い大事には至りませんでしたが、患者さんのそばにいた自分が兆候にもう少し早く気付いていれば患者さんへのダメージも少なかったのではないかと思っています。
最近になってようやく、仕事が落ち着いてはきました。ですが、まだまだ経験を積み重ねることが必要であると考えています。
30代 女性
私は長く、一般病棟で勤務してきました。ここへきてスキルアップのほか専門性も高めようと思い、血管造影室への異動を希望して配属されました。
血管造影室は特殊であり、専門性の高い介助が求められる職場であると感じています。看護師としてはジェネラリストとしてある程度の経験やスキルが身についていると自負していましたが、実際に勤務を始めてみると学ぶことは多くありました。
はじめて担当した心血管造影検査でたまたま患者さんが造影剤によるアレルギーを発症してしまったのですが、これは自分の学ぶ姿勢にも大きく影響したと思っています。もちろん担当する前に発生し得る緊急事態などについて予習はしていたのですが話に聞くことと実際に直面することではまったく違っていて、やはり体験することがスキルアップにもつながるものだと実感しています。
患者さんの表情や状態などから、もっといろいろなことを読み取ることができるようになりたいと思っています。経験を積み重ね、職場にも患者さんにも貢献するよう精進します。
40代 女性
私が勤務している病院ではCTやMRIに始まり光学医療診療部のほか血液浄化部から放射線治療部さらには消化管・透視室、そして血管造影室をおよそ40人のスタッフがローテーションで担当しています。病院の方針として看護師はどの部署でもオールマイティに仕事をこなすことができなければならないとされていて、看護師不足が深刻な昨今ではそれももっともであると思っています。
実際に働いている同僚の中には、不安を感じている人も多くいるように思われます。それぞれの部署に看護師専用のマニュアルが用意されているものの血管造影室などは高い専門性も求められますし、どの部署でも問題なく担当することができるようになるためにはやはり個人の努力だけでなく周囲からのサポートや時間も必要です。
マニュアル通りにならないということも多くあり、経験の浅いスタッフからはローテーションで情報の共有が難しいことなどについての悩みを耳にしています。どうすれば効率的にすべての部署で完璧なスキルを身につけることができるのかといったことは、診療検査部でも課題となっています。
今は何とかお互いが助け合って回っている状態ですが、解決策はいつも探しています。ただ逆に言うとどこへ呼ばれても問題のないスキルを身につけることは看護師としてのスキルアップにもつながるため、あまり深刻にとらえずポジティブに考えることも大事かなとも思います。
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