奈良県の病院の託児所設置傾向

奈良県は高齢者医療や回復期リハビリテーションの病院が多く、療養のための場所として秀でているのが特徴です。療養施設にある託児所は、遊び場としても優れていて、お子さんを預けて働くのが不安という看護師にとって、不安を軽くしやすくなっています。

療養施設やリハビリ専門の病院は、日勤ばかりのことが多く、託児所で預かるのは日中のみです。その分24時間いつでも預かれる託児所ありの病院は、それなりに大規模な病院に限られてきます。

整形外科や内科など、何らかの専門診療科を設けていて、看護師がその分野について学びたい、技術や知識を取得したいという病院だと、託児所も充実してきます。

例えば緊急指定病院として指定されている病院では、24時間いつでも医師、看護師が緊張感を持って詰めています。その分給料は高く設定され、福利厚生も充実していますが、長く勤めるほど広いしていき、肉体的、精神的な消耗が激しくなります。指定が高ければ高いほど多忙で、数年勤められれば良い方とされています。

そうなればますます預けているお子さんのことが心配になってくるでしょう。多忙な職場でのトレスを軽減し、疲労を軽くするためにも、出来るだけ高水準の24時間型の託児所が必要とされてきます。忙しさにやりがいを感じ、経験と知識、技術を詰め込んでいくためには、病院側のバックアップが必須となってきます。

奈良県ではそうした事情を踏まえて、子育て支援事業を行い、自治体ぐるみ、あるいはより有能な人材を求めてナースが働きやすい環境を整えています。

奈良県の託児所付き病院一覧

・土庫病院「ひまわり保育所」(大和高田市)
・奈良東病院託児所(天理市)

小学校低学年まで利用可能です。利用時間は24時間いつでも大丈夫となっています。

・山の辺病院内託児所(桜井市)
・桜井病院(桜井市)
・高井病院(天理市)
・天理市立病院託児所(天理市)
・田北病院付属田北保育所(大和郡山市城南町)
・郡山青藍病院院内託児所(大和郡山市本庄町)
・町立大淀病院院内保育所(吉野郡大淀町)
・飛鳥病院院内託児所(高市郡高取町)

小学校低学年まで利用可能です。

・服部記念病院「白鳩保育園」(北葛城郡上牧町)
0歳から未就学児童まで利用可能です。利用時間は8時から18時30分まで、もしくは16時30分から翌朝の9時までとなっていて、看護師の勤務形態に合わせて利用可能です。

・奈良友紘会病院「たんぽぽ園」(北葛城郡上牧町)
0歳から6歳まで利用可能です。利用可能時間は24時間いつでも対応可能です。

・国保中央病院「うさぎ保育所」(磯城郡田原本町)
0歳から6歳まで利用可能です。

奈良県の病児保所室付き病院一覧

・吉川医院「キッズケアルーム」(橿原市)
1日の定員は4名まで、生後6か月から小学校低学年まで利用可能です。感染症対策のために、隔離室があります。月曜日から金曜日までは8時から18時まで、最大18時30分まで延長可能です。土曜日は12時30分まで、最大延長は13時までです。2日目以降も利用する場合、予約が必要となってきます。保護者から希望があれば食事を用意することも可能で、あらかじめ申し込んでおくことが出来ます。

・済生会中和病院「病児保育所さくらんぼ」(桜井市)
1日の定員んは3名まで、6歳から10歳まで利用可能です。利用条件は桜井市に在住していることです。病状が悪すぎたり、伝染性が高い病気の場合は医師が受け入れを拒否することもあります。月曜日から金曜日まで、利用時間は8時から18時までとなっています。1回の利用につき、7日まで利用できます。

奈良県の子育て施設情報

託児所

奈良県の託児所はおもに奈良市や橿原市、生駒市、天理市、大和郡山市などといった順に、多く見ることができます。奈良県には都市部が北部に集中しているといった特徴があり、中部から南部にかけては山林の広がる自然豊かな地域となっています。中部から南部にかけては人口が少ないことからも、託児所はそれほど多くありません。

奈良市内については、一時預かりを中心にした託児所を多く見ることができます。夜間や深夜、日曜日、祝日などの預かりに対応しているところは少ないため、看護師として休日に関係なく常勤している人にとっては、少し利用する上で難しさもあります。

保育園・幼稚園

奈良県の保育園・幼稚園は、おもに北部の都市部を中心として立地している傾向があります。もっとも多いのは奈良市内であり、駅に近い場所や住宅街の一角などに見ることができます。しかしながら激戦区となっているエリアも多く、場所によっては希望する保育園・幼稚園になかなか入ることができないというケースもよく見られています。

とくに1歳までの乳幼児は受け入れ人数自体が少ない施設も多く、共働きなどによる優先順位が高くても、なかなか利用することはできないというケースが多くなっています。どうしても子どもを預けたい場合には、無認可保育園なども視野に入れる必要があります。

奈良県の子育て支援サービス

奈良市の子育て支援サービスとしては「はじめてのママパパ教室」や妊産婦・乳幼児健康相談、子育て短期支援事業、ファミリー・サポート・センター事業、子育て支援アドバイザー、子育てサークル活動費助成、キッズホリデークラブなどが提供されています。奈良市の子育て支援サービスに関する取り組みについては、「子育て@なら」というサイトでくわしく紹介されています。

また、奈良市では地域子育て支援センターにおいて、子育てに関する情報提供や専門の指導者による子育て相談なども行われています。

さらに、地域の企業や店舗、NPOなどが参加する「なら子育て応援団」では料金の割引や粗品の提供、子育て家庭を対象とした施設やサービスの提供などが行われています。妊婦さんや18歳未満の子どもがいる世帯は、対象になっています。

子育て向けの賃貸マンション・アパート物件情報

奈良県における子育て向けの賃貸マンション・アパート物件としては、おもに子育てファミリー向けへ家賃が低く抑えられた物件を、多く見ることができます。

とくに奈良市や大和郡山市、生駒市などは大阪へも通勤圏となっていることから、家賃を少しでも低く抑えたいと考える子育てファミリーの間で人気になっています。築10年以上の建物は外観もそれほど古くなく、家賃も控えめであることから、とくに人気が高くなっています。

大阪方面の医療機関で働く看護師にとっても、こういったエリアに住むことは通勤の面で便利になっています。奈良駅周辺などは弱冠家賃が高めとなりますが、路線や駅によっては3LDKの物件を6万円代から見つけることができます。周辺環境や保育園・幼稚園、公園、スーパー・コンビニなどが近くにあるかどうかなども考慮して探すことがポイントになります。

奈良県で子育ての環境が良い街はどこ?

奈良県で子育ての環境が良い街としては奈良市や生駒市、香芝市などが挙げられます。奈良市は交通の便の良さや保育園・幼稚園、学校の多さ、スーパー・コンビニ、病院、公民館・図書館、歴史的建造物が多いといった環境面での充実に加え、子どもに対する手当・助成金が比較的手厚いという特徴があります。

しかしながら都市部にありがちな住宅の狭さや交通量の多さなどは、デメリットにもなり得ます。

ゆったりとした静かな住宅環境かつ自然にも恵まれた場所で子育てをしたいという場合には、生駒市や香芝市がおすすめです。このあたりは大阪のベッドタウンにもなっていることから、生活に必要なものはすべてそろっており、子どもの教育をしっかりと行う幼稚園も多くなっています。奈良市などの都市部へも、電車1本で短い時間のうちに行くことができます。