ツアーナースは旅行への添乗ということで、常時仕事があるわけではありません。普段は医療機関などで勤務している看護師が、ダブルワークというかたちで一時的な仕事として選ぶ場合も少なくありません。

求職者からのニーズが非常に高く、募集が出された場合についても早い段階ですぐに採用者を決定してしまうといったケースは少なからずあります。修学旅行に添乗するケースなどですと学校が直接地域の医療機関へ人選を依頼する場合もあり、そこで人員が事足りれば改めての募集も出されません。

求人自体が少ないのですが、その中で比較的募集が増える時期は修学旅行などのシーズンにあたり需要が高い春や秋です。募集が出されている期間も短い傾向があるため独力で仕事を探すことはかなり難しく、ツアーナースの求人紹介を得意としている転職サイトに事前登録しておき、求人が出たら紹介してもらえるようにしておくのが1番効率的な方法です。。

ツアーナースの求人の特徴

基本的には短期・単発の雇用

旅行の有無、さらには看護職を付き添わせるかどうかという催行元の判断もありますから常時の仕事ということではまったく保障されません。ツアーナースの仕事だけで収入を安定させることは、きわめて難しくなります。

そのため、同一勤務が1ヶ月にわたって継続するというケースは、ほぼありません。そのため月給ではなく日給や時間給が多くパート、アルバイトの職員という扱いで支払われることが多くなっています。

「仕事の予定に縛られることなく、自由に働きたい」という方にとってはメリットのある仕事です。

スキルアップにつながる

おもな仕事が旅行者の体調管理であり、乗り物酔いやケガへの対応から持病の発作まで何がいつ起こるかわかりませんからあらゆる事態に対してすぐに適切な対応をすることが求められます。看護師としての経験にもとづいた判断ということになりますがさらなる判断力も身につけることができますから、そういった意味でスキルを高めていくことにもつながります。

本職の息抜きになるアルバイト

基本的には数日間にわたって旅行へ添乗するため、普段交替制で勤務していて連休を取得することが難しいといった場合ですと仕事へ就くにも厳しいところがありますが、日帰り旅行の添乗もあるので、本職の息抜きのアルバイトとして勤務する看護師さんもいます。

クリニックなどに勤めていて土曜日や日曜日が休日になっているといったことであれば、日程が合う可能性も高くなります。

医療の現場を離れている看護師さんにもおすすめ

現場を離れて家庭へ入っていて普段は専業主婦をしているという人も、少なくありません。日常的には無職という状況であってツアーナースとしての仕事を見つけたときにだけ働くというスタイルをとっている人もいて、収入がないとしても金銭的に困るところのない状況であればこそ成り立つということになります。

ツアーナースとして求められる人材

不定期の募集であっても、それを待って日頃から情報収集に努めている人は少なくありません。そのため、競争率も高く、求人としては入手困難な部類に入ります。

もちろんですが、看護師として一通りの応急処置をすることのできる技術と知識は欠かすことができません。ひとつのツアーに対してツアーナースは原則として1人しか添乗しませんから、唯一の医療スタッフとして大きな責任もかかることになるのです。

また、海外旅行への添乗をするケースも多くなってきていて、総じて日数が長く給料も高額になるります。やはり海外での業務ということになりますからある程度の英語を使うことができれば、ケガや病気の人が現地の医療機関へ行かなければならないといったときにも対応しやすくなります。