ディズニーランドとディズニーシーを含め、リゾート施設として広大な敷地に日々たくさんのお客さんが訪れています。そこで働く看護師は、来園者である「ゲスト」の健康を守る上で、重要な役割を担います。

ディズニーリゾートで働くすべてのスタッフは、「キャスト」と呼ばれています。そのうち看護スタッフは看護を提供するキャストであることから、「ナースキャスト」と呼ばれます。

ディズニーリゾートで働く看護師の仕事内容

一般的な医務・救護施設の仕事(例えば、デパートの医務室海水浴場の救護室など)とそれほど大きくは変わりません。基本的には救護室に訪れた人への対応全般を担います。

ディズニーリゾートは、施設としての規模が大きく入園者数もほかのリゾート地とは比べものにならないほど多いため、突発的な事故や天候なども影響して急病人やケガ人は発生しやすくなっています。

もちろんアクシデントをできるだけ防ぐべくほかのキャストも安全に配慮しているのですが、それでも完全に防ぐことはできません。

ケガや体調不良への対応

応急処置が、もっとも重要な役割です。普段は救護室で待機していますが、何らかの事態によって園内で動くことのできない人がいるような場合は現場にも向かいます。

病院への搬送

病院への搬送が必要であるかどうかは各自で判断することになり、ここは一般的な医療機関と異なり大きな責任が求められるところです。実際の搬送にあたっては付き添い、無事に医療機関へ受け入れられるまでを確認します。

ゲストへの配慮

現地での時間を楽しみにしてきたわけですから、病院への搬送を拒む人や救護室のベッドで少し休むだけといったことを希望する人もいます。

医療従事者として最善の判断をすることはもちろん心情も慮ることが求められ、必要に応じて薬局の場所や帰りの交通手段なども案内します。

物品管理

救護室では薬品や医療器具、リネンなどといった必要な物品について在庫管理を行います。また対応した人についてはカルテを作成して、情報がわかるようにしておきます。

ディズニーリゾートの看護師求人データ

看護師の求人が行われる頻度は、ほかのキャストと比較すると頻度は低いのですが、年に1度程度は求人募集が出されています。ただしあくまで欠員が出たタイミングということになるため、時期は一定していません。

倍率はそれほど高く無いので、募集のタイミングを逃さないことが大切です。

応募条件

看護師の資格を持っていることは大前提でありリゾート施設という性質上、土曜日や日曜日を含めて週に5日程度の勤務が求められます。

それとともに病棟で勤務した経験があり、午前7時から午後11時までのうち7時間程度のシフト勤務に対応することができなければなりません。

雇用形態

ディズニーリゾートで勤務するすべてのキャストが身分としてアルバイトであるということは、よく知られています。ナースキャストは、準社員のフルタイムアルバイトとなっています。

配属先

施設内には8ヶ所の救護室が設けられていて、そのうちどれかひとつで勤務することになります。ナースキャストは1ヶ所につき、3人から5人程度が配属されています。

勤務時間

シフトは午前7時から午後6時30分のほか午前9時から午後9時、午後12時30分から午後11時までという3つのパターンから決定されます。ただし試用期間中については、午前9時から午後7時までのシフトで実働が7時間30分となっています。

給料

時給制で1,450円となっていて勤務時間による加算もありますが、最初の試用期間となっている3ヶ月間は1,350円です。準社員制度では仕事の習熟度に応じ、1,500円まで昇給するようになっています。

休日

シフトにもとづいて、決定されます。土曜日や日曜日、祝祭日も含めて週休2日となるように調整することができます。

福利厚生

社会保険の加入対象になっているほか、社員割引制度もあります。年に1回は、キャストのためだけに一日貸切といったことも行われています。