東北大学では、保健管理センターと保健室とが各キャンパスに設置されています。

まず、川内北キャンパス内に保健管理センターおよび歯科の処置が出来る施設があり、ここが本部となります。そして、片平キャンパス内に片平保健室、星陵キャンパス内に医・歯学部保健室、雨宮キャンパス内に農学部保健室、青葉山キャンパス内に工学部保健室がそれぞれ設けられています。

保健管理センターの目的は、学生と職員の健康保持、増進です。具体的には8つの役割を果たしています。

1つは定期健康診断、全学生を対象とした5月の健康診断で、1年生のみ4月上旬に実施します。

2つめは特殊健康診断、東北大学では危険の大きい研究を行っている学生がいるため、放射線、有機溶剤、VDT取扱いを行う学生を対象として、特殊健康診断を行います。

3つめは専門医による健康診断が出来るという点です。川内北キャンパスの保健管理センターのみで実施されており、予約を入れれば循環器疾患を木曜日に、消化器疾患を月曜、木曜日に、メンタルヘルスを火曜、木曜、金曜日に、生活習慣関連疾病を火曜日に相談できます。

4つめは健康相談及び診療で、全ての学生を対象に、全ての保健師管理センター、保健室に申し込みができます。5つめは不慮の事故による怪我等の処置、事故が起きた際にすぐに処置が受けられるというものです。授業中に負った怪我であれば、大学側の負担で診察が受けられます。

7つめは食生活相談、主に栄養士が相談に応じます。

8つめは医療機関への紹介、具体的には保健管理センターから東北大学病院への紹介が多く、紹介状の発行を随時行っています。

東北大学保健管理センターの看護師募集実績

募集実績として、2013年2月に、看護師、准看護師の募集が行われています。雇用形態は常勤の交代勤務で、短時間正職員制度を導入しており、ブランクの長い潜在看護師も応募可能でした。

東日本大震災で失われた人材を取り戻すため、ここ数年は頻度の高い募集実績があります。特に震災が起きたばかりの2011年は、かなりの頻度で募集が行われた時期でした。

しかし、基本的に募集時期は特に定められておらず、欠員が出るたびに行われることがほとんどです。

大学の職員採用試験は4月に申込受付を行い、試験を5月に実施して、6月に合同説明会、および2次試験となり、採用内定となります。

東北大学の医務室に採用されるには

東北大学保健センターの看護師(保健師)募集要項には、応募資格として正看護師、准看護師、いずれかの資格が必要とされていて、それ以外の条件は特に記されていません。

東北大学は東日本大震災で被災し、学生や卒業生に死者行方不明者が出ており、教職員と在校生のほとんどが被災しています。

そのため震災後は災害研究を行う附属研究所を設置し、保健管理センターではメンタルヘルスを重視して、学生や職員の心のケアを行うようになっています。

よって特に明記されていないものの、出来ればカウンセラーの資格を取得していると有利に働きます。その場合、健康管理センター以外に、学生相談所に採用されることもあるでしょう。採用される確率は確実に上がり、働く上で資格手当がつきます。

また、東北大学病院と連携を取ることもあり、身軽に動け、コミュニケーション能力に秀でた人材が優先的に採用されます。

東北大学の基本データ

東北大学は旧帝国大学のひとつで、創立は1907年6月設立されました。現在は東北大学と言う名前ですが、東北帝国大学を前身としています。旧東京帝国大学(現東京大学)、旧京都帝国大学(現京都大学)に続いて3番目に創立された大学になります。

キャンパスはすべて仙台市内にあり、本部は宮城県仙台市青葉区片平二丁目1-1にあります。キャンパスは全部で5つ、本部のある片平、そして川内、星陵、青葉山、雨宮です。

学部生は11,060名、大学院学生は前期4,106名、後期2,651名、教員3,174名、事務、技術職員3,195名となっています。学部は文学部、教育学部、法学部、経済学部、理学部、医学部、歯学部、薬学部、工学部、農学部の10学部。

研究第一主義、門戸開放、実学尊重の3つを理念として掲げていて、研究第一で附属研究所の多さ、門戸開放は男女の平等を、実学重視は社会で実用出来る研究の推奨により、企業との結びつきを強くして、大学の基盤を強めています。