24時間持続心電図モニターとは、継続的に心臓波形を映像化するモニターで、病棟内では単に「モニター」と言われることが多いです。
このモニターを装着する患者さんは、重症患者さん、周手術期の患者さん、集中治療がなされる患者さん、特別な治療により全身状態や循環動態の変調を予測される患者さんに用いられます。
よって、モニター装着をしている患者さんは、モニターの示す波形のみではなく、全体的な観察を行い、いつ急変や状態変化をもたらすかわからない患者さんとして対応が求められます。
そのモニターですが、時に患者さんの体動や汗などの分泌物、看護ケアやポジショニングなどにより、正しく装着されないことがあります。
また、その電極が正常に付けられないと正しい波計がモニタリングできなかったり、異常アラームの鳴動などのトラブルを生じます。
また、そのようなことにより本当の患者さんの全身状態を捉えられず、異常早期発見が遅れる心配もあります。
看護師は正しい知識を持ってモニター管理が出来なければなりません。
では、モニター管理についてまとめてみます。
「24時間持続心電図モニターの管理」項目達成のためのポイント
一時的な心電図検査では、12誘導を持ちましたが、モニターでの電極は、三点誘導が利用されます。
電極の張り方
赤、黄、緑の電極があり、その一つ一つに正しい位置があります。
赤:右鎖骨下周辺
黄:左鎖骨周辺
緑:左側腹部周辺
モニター設定は、Ⅱ誘導になっていることを確認し、電極を貼付する際は、患者さんの皮膚を生活にし、汗などで濡れていれば拭きとらなければなりません。
張る位置により、Ⅰ誘導やⅢ誘導が読み取れる場合もあります。
貼付の注意点
十二誘導心電図が必要になった時に張れる場所に貼付します。張った後の波形を確認し、正しい位置に装着出来て言えるかを確認します。
ノーズや電極の外れ、波計の乱れに注意が必要で、異常があれば早期の対応を心掛けます。
そして、各勤務帯など、装着中患者さんには定期的にモニタリングを行い、カルテに残しておく必要があります。
これは、異常が発生した場合、いつからいつまでは正常であったか、もし心臓に既往がある場合は、異常が出た場合、その波計は以前からあるものかなどを判断する要因となる為重要です。
リードの断線や機器の故障の確認を行い、使用していないモニターに関しても定期的にメンテナンスと点検を行います。
時に筋電図を読み取る場合もある為波計変動に良注意が必要です。
そして、アラームが鳴れば、すぐにモニターに着目する癖をつけましょう。
モニターアラーム
心拍、呼吸回数、SPO2値、無呼吸、血圧測定値に関するアラーム設定が出来ます。
特に指示が無い場合は、各正常値の上限と下限で設定し、血圧やSPO2などのコントロールが必要な指示が出ている場合は、その指示値を設定値とします。
設定内容
患者さんの氏名の設定は、そのモニターとセントラルモニターに必要です。
特にセントラルモニターは、複数の患者さんの波計を管理して言える為、異常が誰のものかを判断するためには重要です。
リコール設定により、前の波計を見直すことができるよう設定しましょう。異常がどこから発生していたかを振り返り、その発生時間や経過を辿ることができます。
まとめ
24時間持続心電図モニターの使用は、簡易モニターという種類もあり、心臓疾患で活動制限が無い患者さんの心拍を捉える為の方法もあります。
そのような患者さんには、ADLの支障が無いよう、ポケットサイズのモニター機器の装着を依頼します。
いずれにせよ、患者さんの異常早期発見の重大要素となるのがモニター波形です。
アラーム音に敏感になり、何か異変はないか、患者さんの状態はどうであるかとアラームの状況に関わらず観察を大切にする姿勢が大切です。
また、アラーム音の設定が甘く、すぐに鳴動してしまったり、感知し易い設定では、日常的にアラームが鳴ってしまい業務を妨げたり、看護師の注意を甘くする結果になることがあります。
正しい装着法と、管理法、そして正しい設定により、その情報が適切に扱われる事で患者さんの異常早期発見、早期対処に向かう事が出来るでしょう。
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