看護師で独立開業するといわれると、どうしても訪問看護ステーションとか介護関係の医療に関連するビジネスをイメージするかもしれません。
しかし開業ナースを見てみると、一見すると医療とは関係ないようなジャンルで活動している人も見られます。一見すると医療とは別のジャンルに見えるかもしれませんが、実際には看護師の知識や経験の生かせる商売がいくつもあります。
エステサロンの開業
看護師で独立した人の中には、エステサロンをオープンした人もいます。エステサロンの魅力ですが、比較的簡単に開業できる点が挙げられます。
というのもエステサロンの場合、自治体から許可を受けないといけないといったこともないからです。中には普通のマンションの一室で開業している開業ナースも見られるくらいです。
また中には自宅の一室を施術室にして、エステサロンをオープンしている看護師の方も見られます。というのもエステサロンを開業するにあたって、いろいろな施術機器を導入する必要があるからです。
これらの設備投資にはどうしてもそれなりにお金がかかります。そこでコストカットできるところはコストカットする、そこで賃料のかかる店舗を借りるのではなく、自宅で開業するわけです。
エステサロンと看護師と言われると、一見何の関係がないような感じもするでしょう。しかしエステもお客さんの体をケアする施術になります。そこで医療の専門知識を持っている看護師が施術の担当をした方が、お客さんとしても安心して任せられる感じになるわけです。
さらに箔をつけるためには、エステに関する民間資格を取得すれば、医療と美容の専門家であることを積極的にアピールできるはずです。
保育ママとして活動
開業ナースの中には、保育ママとして活躍している人も見られます。子育ての経験があるとか、小児病棟で実務経験を持っているナースであれば、その経験を生かして子供の面倒を見るのもおすすめでしょう。
保育ママとは、共働きとかシングルで仕事中育児の出来ない保護者に代わって、自宅で子供を預かる仕事になります。
待機児童の問題がしばしばニュースで取り上げられていますが、働く女性に対して保育所の数はまだ全国的に十分とは言い難い状態です。保育園に子供を預けたいけれども、近くはどこも満杯という親御さんにとって、このような保育ママサービスは重宝します。
保育ママとして仕事をする場合には、一定の条件が設定されています。看護師の資格を持っていれば、まず保育ママの仕事はできるでしょう。ただし同居親族に就学前の自動とか、看護・介護の必要のある人がいないことも条件に含まれますので自分の子育てと同時並行で行えません。
看護師が保育ママを行うのは、大きな売りになります。というのももし子供を預かっているときに急に発熱したといった場合でも、医療の専門家ですから応急処置を施してくれるからです。
また病児保育と言って、子どもが病気になっているときでも預けることができるでしょう。保育園では病気をした子供を受け付けていないケースもありますので、看護師が病気の子どもの看病をしてくれるのは利用者にとっては大変心強く感じられるはずです。
コミュニティカフェの開業
開業ナースの中には、カフェを開業している人もいます。このように言われると「いよいよ看護師の仕事とは関係なくなった」と思う人もいるかもしれません。
しかし、看護師の開業しているカフェは「コミュニティカフェ」と言って、地域の高齢者の交流の場としての喫茶店となります。
高齢者の中には独居老人など、社会から孤立してしまうケースもままあります。外に出ていくのは面倒となって、家に閉じこもってしまうケースもあります。そこで気軽に訪れることのできるカフェを作って、そこで人間関係を構築するわけです。
コミュニティカフェの中には、介助サービス付きのところもあります。体が不自由な方でも、これなら気軽に訪れることもできるでしょう。