外来で働く看護師の業務内容
大学病院の外来看護師の仕事は、
- 診療の補助
- 採血、点滴
- 様々な処置介助など
個人病院でも看護師の仕事とされているものの他に、
- 内視鏡介助
- 外来治療センターでの点滴管理
- 放射線治療室での治療介助
大学病院という大きい施設だからこそ備わっている部署に対しても、外来の持ち場であり、多くの外来看護師が働いています。
研修医を指導するのも看護師の役割
大学病院では、研修医が医療技術の取得と向上のため医療行為を担当する場面があります。本来、看護師の業務範囲内である採血や点滴挿入、簡単な処置でさえ、研修医が施行することも多くあります。
看護師は、現場でも採血・点滴挿入など多く経験しているし、学生の頃より練習を行っています。
それに対し、どんなに熟練の医師も最初は初心者であり、経験は看護師に劣ります。血管を触る技術、血管を探って的確な位置から採血する技術は、医師よりも看護師の方が上手かもしれません。
そのため、患者の安全のために、大学病院における看護師の仕事のひとつは、未熟で経験が浅い研修医がミスをしないように見守り、場合によっては先輩医師の代わりに助言してあげることも必要になってきます。
実際に、研修医は処置中にも指導医に聞けないことを、看護師の顔を見て救いの手を求めてくることは多くあります。研修医時代に教わった看護師には頭が上がらない医師は多くいますし。
患者と医師の橋渡し役
大学病院は待ち時間が長いというイメージがあり、実際患者さんの数が多いことからそうした実情があります。
予約制度を設けていますが、飛び込みの患者さんがいないわけではなく、どうしても待ち時間が長くなってきます。長く待たされれば患者さんによってはストレスが溜まりますし、下手をすると容体が悪化して待合室で倒れるというケースも有り得ます。
そのため、患者さんの様子を見つつ、医師との橋渡しを行うという看護師の役割が出来てくのです。
大学病院の外来看護師の仕事のうち、待合室の患者さんの様子を見守るのも仕事のうちになります。外来の待合室を見て回ったり、時には待ち時間の長さに苦情を言ってくる患者さんの対応をしたりと、意外に多忙なものです。具合が悪くないかどうか、外見で分かることもありますし、患者さんの方から訴えられることもあります。
そうしたSOSを見逃さずにキャッチして、病院で新たな急患を発生させないようにしましょう。加えて混んできた患者さんを上手くさばいていく効率性が求められています。
急変患者の対応
通院している患者さんやその家族が急変を起こすことは多くあります。倒れているところを発見すれば、意識の確認、バイタルサイン測定、心臓マッサージなど急変時の対応が必要になります。
また、「自宅で具合が悪くなった、どうしたら良いか」「この薬は一緒に飲んでも良いか」など、看護師への相談が来ることがあります。
急変時には的確な処置を施し、現場に来院している患者さんの対応、自宅からに電話相談も受け、外来看護師には効率性が求められます。
高度な医療施設が揃う大学病院だからこそ、多くの患者を請け負わなくてはならない立場にあるためです。
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