海水浴場の救護室で働く看護師の仕事内容
海水浴場内で起こったケガや病気に対応
海水浴場の救護室で働く看護師の仕事は、救護テントなどに待機し、海水浴場内で起こったケガや病気に対して処置をすることです。救護室には医師が常駐していないことの方が多く、看護師としては自分自身による判断でさまざまな状況へ対応することが求められるため、海水浴場のスタッフに指示を出し協力を得られるようある程度の臨床経験やコミュニケーションスキルも必要とされます。
また、海水浴場における過去の事例を確認するなど情報収集にあたり、用意されている薬品や医療器具などについても把握しておく必要があります。救護所の管理者とも連携して近くにある病院や診療所の電話番号、所在地、開院時間なども確認しておくと良いです。
海水浴場では熱中症・脱水症の対応が頻発
海水浴場で起こりやすい傷病は、まず真夏の炎天下での熱中症や脱水症状があります。重度の熱中症の場合は、水分補給をして体を冷すだけでは回復しない場合もあり、特に体力のない子供では命を落とすこともあるため、医療機関へ連れて行って点滴などの治療が必要です。
また、ひどい日焼けから火傷の症状を訴える人、お酒の飲みすぎによる急性アルコール中毒になる人、その他、岩場などやゴミを踏んでの擦り傷や切り傷などのケガ、魚やクラゲなどから毒を受ける場合もあります。
万が一、海で溺れる人がいた場合は、救急車が来るまでの間に人工呼吸などの救命措置をすることもあり、看護師の知識や経験を活かして、その場の処置で済む怪我なのか、それとも医療機関に連れていかなくてはならないのかの判断が必要になります。
海水浴場の救護室看護師の求人
短期・派遣が主流
海水浴場の救護室看護師の場合には、短期間のイベントナースとしての求人が主流で、パートやアルバイト・派遣といった雇用形態で働くことが多いです。イベントナースの求人募集の中でも特に派遣が多く、採用情報は海水浴場を管理している自治体などから直接出されるケースと、人材紹介会社に依頼されて出されるケースの2種類あります。
給与は、日給制か時給制か、日払いなのか、交通費も別途支給・自己負担の2種類あるため、条件は各求人情報によっても異なり良く条件を確認しておく必要があります。時給がそれほど高いわけではありませんが、何も問題が起こらず待機している時間が多い場合もあることを考えれば、仕事量に見合った給与であるということができます。
求人媒体はナースセンターや転職サイトが多い
海水浴場における救護室での仕事などといったイベントナースの求人は、看護師向けの転職サイトで定期的に募集されています。
とはいっても、あらゆるサイトで募集が扱われているというわけではないため、海水浴場の求人が多く出される7月から9月にかけて注目していると看護師の求人募集も見つかりやすくなります。
沖縄県のコンドイ浜やエメラルドビーチ、岡山県の渋川海水浴場、和歌山県の淡輪海水浴場や浜の宮ビーチ、大阪府のサザンビーチ、兵庫県の大蔵海岸海水浴場、鳥取県の東浜海水浴場、福井県の若狭和田海水浴場、新潟県の石地海水浴場、静岡県の熱海サンビーチや長浜海水浴場、山形県のマリンパークねずがせき、千葉県のいなげの浜海水浴場、神奈川県の海の公園海水浴場や由比ガ浜海水浴場、逗子海水浴場などが挙げられます。