海外ツアーナースの勤務先として人気の国々
ヨーロッパ・アメリカ
ヨーロッパですとフランスやイタリア、イギリスなどが挙げられます。アメリカ方面ですと、やはりハワイが絶大な人気を誇っています。
そもそも海外旅行先としては代表的な場所であり、日本人旅行者の多さから日本語を話すことのできる人が現地に増え日本語で過ごすことのできるホテルやお店も多くなりました。
現地へ移住した日本人の子孫にあたる日系人も多く、英語に不慣れな日本人だけでなくツアーナースについても現地では英語がほとんど必要とされないほどです。
アジア諸国
近年になって、手軽な旅行先として人気が高まりつつあります。スケジュールの面でも、訪れやすい場所になっています。
中でも台湾や韓国が代表的な旅行先となっていて、プランニングによっては国内旅行と比較してもより安い旅行をすることが可能です。学校の修学旅行先としても、選ばれるケースが増えてきており、ツアーナースの需要も高まっています。
その他にも、中国や香港のほか東南アジアのシンガポール、ベトナムなども高い人気です。さらに目を広げると、オセアニア諸国のオーストラリアやニュージーランドも好まれています。
海外旅行と国内旅行でのツアーナースの仕事内容の違い
ツアーナースという大きなくくりで考えると海外でも国内でも仕事の内容や役割などは変わらず、旅行者の健康面を管理しつつ突発的なケガや体調不良があれば応急処置を行います。
単独での処置が難しい場合には最寄りの病院まで付き添い、搬送先の医療機関で旅行者に関する情報提供や手続きにあたります。
必要な語学力について
国内旅行の添乗であればコミュニケーションにさしたる問題はありませんが、海外旅行ですと英語のほか旅行先となる現地の言葉に明るいことで仕事も進めやすくなります。添乗先となる可能性が高い旅行先について、傾向を把握することも重要です。
韓国のほか中国や台湾などといったアジア諸国ですと韓国語のほか北京語、広東語なども話すことができれば現地での不安もなくなります。ヨーロッパ諸国ですと英語を中心として、できればほかの言語もおさえておきたいところです。
●語学力が旅行者の安心感に繋がる
旅行者の健康管理にあたって健康状態を確認する目的などで意思疎通は図るものの、英語を必須とするわけではありません。海外という場所でストレスを感じやすく自分の状態も説明しにくくなる旅行者の安心感が、いざというときに増すといった要素になります。
また、近年は海外への修学旅行を実施している学校も増加している傾向があります。そこへ英語を話すことのできる看護師が添乗することで、保護者からの同意が得られやすくなるところもあります。
環境の違い
実は日本人が海外へ行くにあたって、その行為自体もストレスを増すことになります。ストレスを発散しようとして海外旅行へ出かけても、気候や気圧に始まり現地の環境がまったく異なることで知らないうちに体調も変化しているのです。
●海外旅行の方が体調不良者が出やすい
健康体の人であっても海外旅行では体調面で影響を受けますから、高齢者や持病のある人がいると体調不良になる可能性はさらに高まります。その絶対数は、明らかに国内旅行と比較して多くなっています。
現地医療機関とのやりとり
旅行者に健康面の問題があれば現地の医療機関と連携して対応しなければならず、搬送した病院で英語を使って状況説明にあたるといったことも求められます。
ツアーナースが付き添っていることは旅行者のストレスを和らげ、ひいてはツアーを催行している旅行会社の安全管理について安心感が高められることにもなるのです。