日本国内においても有数の規模を誇っている総合大学である日本大学には14の学部が設置されていて、それぞれの学部ごとにあるキャンパスで保健室も設置されています。

保健室には看護師が常時勤務していて、学内で起こった急な傷病に対して応急処置を行うほか健康相談や健康診断などにもあたっています。

キャンパスによって多少の違いはありますが、通常は午前9時から午後7時か午後8時頃まで開室しています。校医は週に2回程度の来室となっていて全科にわたる健康相談へ応じているほか、精神神経科の相談にも対応しています。

付属の医療機関とも連携し、必要に応じて精密検査や受診紹介などが行われています。全学年を対象としている定期健康診断は毎年4月に実施されていて、看護師にとっては学生の数も多いことでこの時期が通常業務と合わせてもっとも多忙な時期になります。

日本大学の看護師募集傾向

一般へ向けて求人が出されたケースは、過去にそれほどありません。組織として附属病院が充実しているために保健室なども直接運営しているとなると、看護師も大学で採用するわけではなく附属病院から派遣されるのです。

実際、職員の採用に関する情報はホームページなどで公開されているのですが、看護師の募集はほとんど見られません。

日本大学には付属の高等学校や中学校などもありそれぞれで保健室を設けているほか、保健室でも日本大学附属の板橋病院や駿河台病院などと連携していますから附属病院の募集もチェックしたいところです。

勤務期間については、附属病院が大学へ看護師を派遣している場合ですと、決められている任期で勤務することになるため永続的に保健室で働くということにはなりません。そのほかの医療機関などへ、異動となる可能性もあります。

日本大学の医務室に採用されるために必要なスキル

●柔軟な対応力
学部ごとに保健室はあるものの、勤務している看護師の数が特別に多いというわけではありません。医師が常駐している環境ではありませんから日常業務に加え、臨機応変な対応も求められることになります。

●自主性・主導力
医療機関での勤務ですと医師のサポートをすることが業務の中心である一方、大学の保健室においては自分がスタッフの中心となって働かなければなりません。

健康診断証明書の発行や学校感染症に対する対応などは大学に特有の仕事であり、感染症に関する予防対策などといったように学生や教職員へ向けた活動も必須です。

●コミュニケーション力
保健室を利用する学生とはうまくコミュニケーションをとりながら、心身とも健康な学生生活を送ることができるようにサポートすることが重要な役割となります。

大きな大学ですから外国人留学生も多く、最低限の外国語で対応しなければならない場面もあります。

日本大学の基本データ

前身は1889年に創設された日本法律学校であり、1920年の大学令で私立大学として認可されました。本部の所在地は、東京都千代田区九段南4丁目8番24号です。

名前に「日本」と冠しているように、1人の日本人として確固たる主体性を持つとともに国際的な視野も備えることを目指します。社会の発展にも貢献することができるよう、教育や研究に加えて生涯学習などの活動もしていきます。

14の学部に84学科があり大学院では22の研究科、さらには通信教育部や短期大学部もあります。そのほか高等学校や中学校に加えて小学校、幼稚園もあります。

それぞれの学部が独立したキャンパスを持っていて、図書館も14のキャンパスに置かれています。学部は関東全域にわたって20ヶ所以上に所在していて、そのそれぞれが単科大学程度の規模にもなっています。

教員は教授や准教授をはじめとして、およそ2,500人となっています。学生数はおよそ7万人にもなり、これまでにおよそ100万人が卒業してきました。