専門看護師手当とは?

専門看護師手当とは、医療機関が専門看護師認定試験に合格した看護師に対して払う手当のことです。

専門看護師は、精神看護、がん看護、地域看護、老人看護、小児看護、母性看護、慢性疾患看護、急性・重症患者看護、感染症看護、家族支援、住宅看護の11種類の専門分野に分かれていて、専門看護師になるためには日本看護協会が年1回行う試験に合格しなければなりません。

専門看護師手当はすべての病院から支給されるものではなく、病院の考え方で支給するかどうかが決められています。

専門看護師手当はどうしたらもらえる?

専門看護師手当をもらうためには、まず専門看護師試験に合格しなければなりません。資格を取得することは非常に難しいですが、看護師としてスキルアップやキャリアアップのためにと専門看護師を目指している看護師は多いです。

専門看護師になるためには年1回の試験に合格するだけでなく、資格の有効期限は5年と定めれれていますので資格を取得した後も5年毎に更新審査を受けなければなりません。ですから、常に最新の知識や情報を学んでおくことが必要です。

専門看護師手当はすべての病院から支給されるわけではありませんから、看護師の教育に力を入れていたり、自分が持っている専門分野の看護師を求めている病院、または専門看護師のバックアップを掲げている病院に勤めることが必要です。病院によっては、専門看護師の資格を持っていても手当などが発生しないこともありますので注意してください。

専門看護師手当の相場は?

専門看護師手当は、それほど多くの金額をもらえるものではありません。国立病院機構では月額5000円程度で、その他の病院でもそれぞれ病院の考え方で支給額は異なりますが大体はは5000円から10000円が多い状況です。

専門看護師の資格の取得を促していたり専門性を求めている病院では専門看護師手当も高く20000円程度のところもありますが、だいたいは10000円以下の金額が相場です。

専門看護師手当の賢い使い方

専門看護師手当は、金額から言えばそれほど高いものではありません。「専門看護師手当が欲しいから専門看護師を目指す」ということはかなり厳しい話で、頑張って資格を取っても専門看護師手当で給料が高くなるということはあまり期待できません。

しかし、専門看護師の資格を取得すればスキルアップにつながりますし、将来的にキャリアアップを目指すことができます。専門看護師の資格を活かして働きたければ、まずは自分の持っている専門分野について関心が高い病院に勤めることをおすすめします。

看護師が持っている専門分野に対して需要があれば、昇進や昇給のチャンスは十分にあります。専門看護師の存在を重視しているかいないかで、同じ資格を持って働いていても給料の額には違いが出てきます。最初のうちは変わらなくても、将来働き続けることを考えて自分の持っている専門分野を活かして働ける暴飲を選びましょう。

病院によっては専門看護師の資格の取得を推奨しているところもあります。そういった病院であれば、専門看護師の研修や勉強するための休暇を取得させてくれたり、専門看護師になるために休暇をとっている場合も固定休を支払ってもらえる場合があります。奨学金を得ることも可能ですから、これから専門看護師の資格を取りたいと考えている看護師は、専門看護師の資格取得に熱心な病院を選ぶことが一番です。

専門看護師手当の金額が高いことは望めなくても、この資格は将来自分が看護師としてキャリアアップする上で大切な資格です。勉強を続けることは大変で、時には勉強のために仕事も休まなければならない時もありますが、それについて理解のある病院もあります。専門看護師手当をもらうために資格を取得するのではなく、将来のために資格を取得しましょう。