ベストな退職申し出の時期

まずは上司への相談

退職しようと決めた時、まず直属の上司へ相談するようにしますが、その時期やタイミングについても重要です。

世間話のような軽いものではありませんから、あらかじめ上司から予定を聞いて時間もとってもらい相談するというところから切り出します。まず、自分が退職するという明確な意思を示し、しっかり納得してもらい、スムーズに退職することができるよう協力が得られれば理想的です。

決まりは守る

これまでお世話になってきた職場においてトラブルになることなく円満退職をしたいことは、看護師であっても一般企業で勤務している場合であっても同じです。

法的には退職する2週間前には申し出ることになっていますが、就業規則などで最低1ヶ月以上前、看護師であれば人事の問題もあるため3ヶ月前などといったように決められている場合もありますから自分の勤務している病院の規則をしっかり確認する必要があります。

状況を見ながら

正直いつが良いといった決まった時期はなく、「退職したい」と言う気持ちが確かなものであるならば、なるべく早いうちに申し出てスケジュールを相談することで迷惑を掛けないような配慮をすることも大切です。

あえてタイミングを考えるのならば、人手が不足するような時期や新しいスタッフが入職する時期は避けましょう。

職場に迷惑をかけたくない、人手が不足していることもわかっているからもう少しがんばった方が良いと思い、なかなか言い出しにくいこともあります。ですが、意思を伝えない限りいつまでも話は進みません！

賢い退職申し出

円満退職につながる退職理由

  • プライベートな理由

    • ありきたりではありますが、もっとも理解が得られやすくもあるのが結婚や出産、介護などといったケースです。

  • やむを得ない事情

    • 結婚などで引っ越しをしなければならず、通勤することができなくなるとなればさらに説得力が増します。また、介護では家族の中で他にできる人がいない、地元へ戻らなければならなくなったといったプラスαを付け加えるようにしたいです。

正直過ぎない

退職をすることには必ず理由もあるものですが、人間関係の悪さや給与、業務内容に関する不満などを正直に話してしまっては印象も悪くなります。まだしばらくは働き続けるわけですから、気まずくなってしまう可能性もあります。

本当は他の理由があるとしても円満退職を第一に考えるのであれば、別の理由を準備して良いでしょう。誰が聞いても、退職はやむを得ないと納得することのできるものであることが重要です。

職場への配慮

これまで働かせてもらってきたことについては、感謝の気持ちを忘れずに伝えます。忙しい中であるにもかかわらず。退職を申し出ることについて申し訳ないということ、家族とよく話し合って出した結論であるということも併せて伝えるようにしましょう。

残される側のことも考慮する

退職が決まったならば、職場が滞らないように引き継ぎなどの話もしなければなりません。

それに関して決まりごとなどがあれば特別な事情がない限りは従うようにします。引き継ぎに時間がかかることやシフトのことも考えなければなりませんから、退職日までは余裕を持たせて業務にあたりましょう。

有給休暇について

日数が残っていれば、すべて使った上で退職することができるのかどうかをしっかり確認します。

そもそも職員として認められている権利ではあるのですが、職場によっては認められない、人手不足のところで有給を消化することが良く思われないなどの例もあります。

もし上司に引き止められたら

退職を申し出たとして、そこでただちに了承されることはまずありません。人員が足りていない中で退職者が出ることは職場としても痛手になり、それも中堅以上のキャリアがあるとなると戦力ダウンは否めず、また一から人材育成を行わなければならないのです。

何を言われるかはパターンで決まっている！？

人間関係の悪さを訴えれば、配置転換によって別の部署で働くことができるようにする用意があると返される場合が多いでしょう。また、給与の低さを理由とすれば昇給の提案がなされ、職場への不満を口にすれば改善へ取り組む旨の話が出されます。

引き止めは、誰に対しても行われるものです。自分だけに特別なことではなく、普通のことであると認識しておかなければなりません。

それでも職場は回る！

話し合う中で退職を思いとどまり、もう少し頑張ろうという選択をする人もいます。ですが、引き止めを振り切って退職したとしても職場は組織ですからフォローのもとで機能していくものです。