ポジティブな退職理由

自分の将来につながる前向きな理由で、職場からも認められやすいものです。職場からも、円満退職というかたちで肯定的に受け止められます。

  1. 結婚・出産

    ■病棟勤務が難しい

    どうしても交替制の勤務で夜勤もある看護師は、結婚している場合、またさらに妊娠している場合では働きにくくなります。結婚を契機としていったん現役から離れ、しばらく家庭に入るという人は少なくありません。

    ■認められやすい

    特に女性では、将来的に結婚や出産を理由として退職する可能性があることは職場でもある程度認識されています。そういったことから、婚約が決まった段階でいわゆる「寿退社」というかたちで退職を決める人も多くいます。

  2. スキルアップ

    ■将来のために

    今後、資格を取得して専門分野の道へ進んでいきたいということからスキルを活かすことのできる職場に転職したいと考える人も増えています。能力を認めてもらい、さらに大きな責任を持たせてもらうことのできる職場へと移っていくのです。

    ■勉学の道へ

    現場において仕事をしている中で、より突き詰めていきたい分野が見つかる場合もあります。そこで、関連する資格を取得しようと専門の講座を受講する、教育機関へ通学するといった目的で一度現場を離れ後に復帰しようと考える人もいます。

ネガティブな退職理由

なかなか表立って職場には申告しにくい理由です。本音として、本当に上司へ伝えることができなかったという理由があるものです。

  1. 人間関係

    ■どこでも潜んでいる問題?

    チームで組んで働いていますから、人間関係に関するトラブルが少なくありません。特に問題視されているものが、上司や先輩から受ける嫌がらせやパワハラです。

    ■悲しい現実

    実際に伝えられるべき伝達事項が報告されない場合、質問しても無視される場合や根も葉もない噂を流されるようなこともあって悩んで退職するケースはもっとも多いのです。

    後輩は先輩から指導されながら成長していくのですが、いじめを受けて耐えることができず退職するほかなかったという話も実際にあります。

  2. 労働環境

    ■不安定な勤務

    一般の会社であれば午前9時から午後5時までといったように、多少の残業が発生するとしても勤務時間は固定されています。ですが、看護師は日勤も夜勤もある不規則な仕事であり、定時になったからといってすぐに退勤することもできず出勤が長く続くシフトもあります。

    ■過酷な環境

    休憩時間さえ十分に確保することが難しい上に休日出勤も少なくなく、勉強会などにも出席しなければならないなど労働環境への不満を感じて退職する人はかなりの数です。あまりの激務に腰痛などが慢性化してしまい、結局勤務を続けることができなくなって退職するという選択もあります。

  3. 給与や待遇への不満

    ■高給でも…

    看護師の収入は一般職と比較して高めになっているのですが、ハードな業務内容ということもあって満足していない人が多くいます。不満を感じている人の割合については、実に半分以上という統計データもあるほどです。

    ■働いてみて…

    事前の説明などで理解したつもりでいても、実際の勤務をしてみると収入に対して仕事の比重があまりに大きすぎると感じ、そこから転職や退職を考えるに至る人は非常に多くいます。

  4. 仕事内容に対する不満

    ■責任が軽すぎる

    実際に配属されてみると、説明されていた内容やイメージしていたものと業務内容が違うことはあります。雑務など看護ケアにかかわらない部分の仕事が多すぎることで、もっと看護そのものにかかわりたいとして転職しようと退職する人は大勢います。

    ■大きなプレッシャー

    勤務する中で持っている能力以上の仕事を任されたことがきっかけとなって不安になり、医療事故を起こしてしまう恐怖から退職を考えたという人もいます。あらかじめ勉強はしていても、実際に働いてみなければ要求される役割を肌で感じることができず、思い描いていた理想と現実のギャップに耐えることができなくなるのです。