少人数での関係づくりが上手くいけば働きやすい

クリニックや診療所では、看護師を含めて従業員が数名しかいない場合もあります。こうした個人病院は、少数精鋭で人数を固めて、従業員同士の絆を深めたアットホームな職場を作りやすく、上手く馴染むことが出来ればかなり働きやすくなるでしょう。

この点、大学病院や総合病院のように、看護師だけで2桁、3桁という大きな組織における複雑な人間関係はありません。大きなトラブルが起きにくく、人間関係で悩まされる確率はかなり下がるため、働きやすくなる可能性は高まります。

ただし、規模が小さいほど全体の収入が下がってしまうため、給料と働きやすさ、どちらを取るかで悩むところです。実際のところ離職率で言えば圧倒的に民間病院の方が低いため、楽に働きたい人、働きやすさを取る人の方がはるかに多いのでしょう。

働く条件を相談しやすい

「個人病院の看護師は働きやすい環境」とされるのは、入職前に働く条件を相談しやすいというメリットにあります。組織として大きくないため、経営者と直接交渉して融通をつけることが可能です。

例えば、子育て中で子供の迎えや行事に参加するため、日勤だけを選んだり、労働時間を短くしたり、休日を増やしたり、配偶者の事情に合わせて残業や夜勤、当直などで労働時間を長くしたりなどの融通をつけられるのです。

通勤の便利さ

クリニックは患者さんの都合を考えて街中に建てられていることが多いという特徴を持ちます。そのため、街中を走っている公共交通機関を利用しやすく、通勤の便利さも働きやすいくなっています。

通勤の利便性において公的病院が劣る訳ではありませんが、規模が大きくなりやすい公的病院では通いやすい場所にあるか、辺鄙で敷地の広い場所にあるか両極端なことが多いのです。

個人病院は、看護師のための寮という名目でアパートやマンションを借り上げていることが多く、通勤しやすい物件を選んでいます。よって仮に民間病院の方が仕事が忙しくても通勤しやすさでは勝っている状態です。