大学病院の常勤看護師とパート看護師の違い

パート・アルバイトは勤務形態を選択できる

大学病院の看護師アルバイト・パートは、常勤の正職員と同じようなペースで求人募集が出されていて、仕事内容についても常勤と非常勤とで然程異なる訳ではなく、大抵は看護業務全般を任されます。

大きな違いは勤務体制で、大学病院は入院施設がありますから夜勤を含めて2交代制、もしくは3交代制を敷いています。

常勤の正職員は日勤、準夜勤、夜勤と交代で勤務をしなくてはならず、病院によっては日勤だけにしたいという希望を出すことができますが、常勤だときっちり働くことを前提に採用されるため、求人内容を確認しておかないと生活サイクルが乱れ続けることになります。

その点、アルバイト・パートの場合は融通が利きやすく、日勤だけ、もしくは逆に夜勤専従を選べるのが特徴です。

夜勤専従で稼ぎたい人なら頑張って夜型に切り替えておけますし、日勤でのんびり働きたいのなら日勤の求人を選べば良いのです。

夜勤専従の場合はかなり高く給料が設定されていて、生活サイクルを上手く切り替えられれば常勤ナースと違って体調を崩さずにアルバイト・パートで稼いでいくことができるでしょう。

国立大学と私立大学の看護師アルバイト・パートの違い

国立大学・公立大学病院のアルバイト・パート看護師

国立大学や公立大学では、国や県からの補助金、損失補填が受けられるという優遇措置が取られます。看護師の待遇に関しても同じことが言えます。

国立大学は給料がある程度基準として決められているため、良くも悪くも平均的で、給料や待遇も普通です。常勤の場合も非常勤の場合もそうであり、極端に時給が高かったり、待遇が良いということはありません。

ただし安定した時給を確保したい人、国立大学の施設の規模の大きさで学んでいきたい人にとって国立大学での仕事は魅力的です。

また、業務ごとに役割分担がされているため、看護師ひとりひとりの役割分担がきっちりされていて、役割を覚えてしまえば仕事が楽にできます。

常勤と非常勤の違いは、国立大学の常勤看護師なら、準公務員、もしくは地方公務員扱いとなり、安定した待遇と給料が望めます。

私立病院のアルバイト・パート看護師

私立大学は基本自立採算なので、一部の経営が順調な私立大学を除けば、あまり余裕のない経営状態にあります。

私立大学は人手を集めるのに必死であるため、経営する側によって給料や待遇が大きく異なり、時給などの給料面、待遇面で優遇してもらえます。このあたりの優遇措置は面接の場で交渉することが可能です。こうしたメリット、デメリットを考慮に入れて、国立大学と私立大学、どちらを選ぶかを考えましょう。

現存する私立大学医学部は、ほとんどがしっかりした経営をしていて常勤も非常勤も待遇が良い方です。それでも今の経営状態が本当に安定しているか、念のため調査したり、最低限噂話でも耳に入れておきましょう。

しかし、その分自分たちの専門分野や得意分野に力を注いでいるのが私立大学の特徴で、得意分野のスペシャリストを目指すのなら私立大学の方が向いているかもしれません。ある程度私立大学のアルバイト・パートで知識と技術を得ていき、国立大学へ移って本格的に学んでいくという方法もあります。

私立大学では非常勤でも常勤でも、公務員ではなくあくまで従業員という扱いになりますから、その私立大学次第で良くも悪くも扱いが変動します。もちろん常勤看護師なら退職金までしっかりしているのですが、アルバイト・パートの場合はそこまでしっかり確約されていません。