20代 女性

救命救急センターで働いていたのですが、体調を崩したのをきっかけに外来の放射線科に転職しました。

夜勤がなく、日曜日が休めるなどの規則的な勤務や、残業もほとんどないといった今の働き方を新鮮に感じています。

放射線科については、救急救命でも放射線技師の方と接する機会が多くあり、画像診断を行っていましたので馴染みはありました。

しかし、実際に働いてみますと新しい技術を用いた様々な検査や治療が行われており、救命とは違った立場ではありますが改めて医療の最前線にいるのだと感じています。

患者さんにとって最適な治療を行うために、正しく検査が行われることの必要性や重要性も考えずにはいられません。

また、ほかの各診療科との連携・協同が欠かせない診療科であるとも実感しています。

以前の職場では、目の前の状況を的確に判断し、いかに迅速に対応するかが求められていました。放射線科では、そのような状況は滅多にありませんし、実際に看護師が放射線を照射することもありません。

しかし、検査や治療がスムーズに行えるよう患者さんの不安や心配に寄り添い、サポートしていくという看護師としての重要な役割があります。

そのためには、自分自身が放射線についての基礎知識をしっかりと身につける必要もあると考えています。

放射線科は、看護師にとっても特殊で専門性の高い分野です。職場には、長く勤めてエキスパートになっている方もいます。

以前の職場に比べて、時間的にも体力的にも余裕が感じられる分、それを活かして専門的な技術や知識を身につけ、長く働いていきたいと考えています。


30代 女性

育休から復帰後、大学病院の中央放射線部で勤務して5年になります。

中央放射線部では、CT、MRIなどの画像診断、核医学検査、放射線治療などを行っています。特に、血管内の腫瘍、閉塞、動脈瘤、奇形などを治療するIRVに力を入れています。

復帰したときは、自分にとって何もかもが初めてのことで、検査や治療の流れを覚えるのに精一杯でした。

しかし、検査技師や先輩看護師といった周りの人たちに、ひとつひとつ教えてもらうことで業務をこなすことができるようになりました。

職場の皆さんの理解や協力のおかげで、院内の勉強会や外部の研修会に参加するなど、専門知識を取得する機会も与えて頂くことができました。

職場には、子育てを終えた先輩や子育て中の同僚もいて、仕事だけでなく子育てにいついても相談に乗ってもらっています。仕事と家庭の両立には、大変な面もたくさんありますが、理解ある職場であることをありがたく感じています。

放射線治療は、痛みや体への負担が少ないことからとりわけがん治療において近年重要度が増している治療法です。

放射線を使用することに不安や心配を持つ患者さんも少なくありませんが、身につけた知識をもとに、患者さんが少しでも安心して検査や治療を受けることができるよう業務に取り組んでいます。


40代 女性

放射線は、がん治療にも効果を発揮しています。

放射線科として、日々の検査や治療とともに、早期から終末期まであらゆる病状のがん患者さんが入院している病棟を受け持っています。

より実践的で高度な知識や技術を身につけたいと考え、日本看護協会が認定する「がん放射線療法看護認定看護師」を取得しました。

近年では、がん治療をはじめとして、医療における放射線の役割が高まってきています。

これに伴い、看護師の間でも放射線に対する知識を専門性のひとつとして捉える動きができています。

院内においても、放射線について正しい知識をもち、患者さんへのより良い看護につなげるべく、診療科を超えた勉強会を開催するなどして対応しています。

がん患者さんの看護にあたっては、医師、放射線技師をはじめ、ほかの診療科や緩和ケアの認定看護師とも連携を取りながら、患者さんやそのご家族が安心して最善の治療を受けられるような体制づくりを行っています。

患者さんいとってより良い看護ができるためには、看護師自身のスキルアップを欠かすことはできません。

院内には、各分野の認定看護師や、専門看護師もいます。

連携をとりながら、教育やサポート体制の充実を図っています。

放射線科でも、救命の医師や救急認定看護師、急性期病棟の協力を得て患者さんの急変時に備え、緊急時の対応についての講習会を開くなど看護師のスキルアップに努めています。