仕事は楽?辛い?

脳神経内科・外科では、意識がはっきりしていない患者さんの状態を的確に判断する必要や、緊迫した状態の患者さんへの対応で、職場が緊張した状態になる場合があります。展開が速く、緊張感をもって、仕事に取り組む必要があるかもしれません。そういった意味では、「楽な仕事」というわけにはいきませんが、身につく看護技術や知識は、ほかのどのような医療現場でも、役立てることができるでしょう。また、意識のなかった患者さんにプラスの反応があるなど、少しでもよい方向に変化してくれるとうれしく、達成感や、やりがいを感じます。


向いている人は?向いていない人は?

脳神経内科や外科では、緊迫した状態で運び込まれる患者さんに対する、迅速、冷静な状況の判断や、意識レベルの低下や脳障害で、言葉によるコミュニケーションが難しい場合があります。緊急時でも慌てず冷静な判断ができる人や、ちょっとした変化でも見逃さない観察力がある人などが向いているでしょう。また、自らの判断を実際の行動に移すことができる行動力のある人、新しいことを学ぼうとする向学心や向上心がある人も向いています。緊急対応や急変対応では、臨機応変な対応も求められますが、そういったことをプレッシャーに感じる人や、ルーチンワークの方がよいと感じている人には、向いていないかもしれません。


どんな求人を選ぶべき?

脳神経内科・外科には、手術を数多く手掛けている脳神経外科病院や、高齢の慢性疾患患者が多い脳神経内科病院、頭痛外来や認知症に特化したクリニックなど、さまざまな特徴をもった職場があります。給与などで好待遇の求人が多い脳神経内科・外科の求人ですが、選ぶ際は、働く上で、何を重視するのかを考えてみるとよいかもしれません。スキルアップやキャリアアップをはかりたい、休みはきちんととりたい、仕事とプライベートを両立させたいなどです。そうした上で、自分にあった職場を探すようにしていくとよいのではないでしょうか。


大学病院、総合病院、クリニック、それぞれの違いは?

脳神経内科・外科では、総合病院のほかにも、専門病院が多くあります。こうしたところでは、実践的な看護技術や知識を身につけることができるでしょう。大学病院は、医学教育や研究の役割も担っており、神経難病も含めて、脳神経内科・外科の幅広い疾患を扱っています。専門性を高めたい、キャリアアップをはかりたいといった場合によいかもしれません。クリニックや診療所では、脳神経内科・外科の一部に特化したところや、訪問看護なども併せておこなうなどして、地域に密着した医療を行っているところもあります。脳神経内科・外科で働いてみたいけれど、緊急対応や急変対応に自信がないなどといった場合は、こうしたところから勤務を始めてみてもよいかもしれません。


どうしても脳神経内科・外科で働きたい人はどうしたらいい?

神経内科や神経外科には、専門病院も多くあります。そうした病院への転職を考えるのもよいでしょう。勉強会などを開いて看護技術の向上に努めているところも少なくありません。スキルアップをはかりたいと考えているナースにぴったりな求人も多くなっています。


未経験の看護師でも働ける?

脳神経内科や外科は、緊急・急変時の対応や、患者さんの状態の観察など、看護師の力量が求められる職場ですが、だからといって、経験者だけが求められているというわけではありあません。そのようなことをしていては、次の人材が育たないからです。未経験で応募するのであれば、人材を育てていこうとしている職場であるかどうかを、求人を選ぶ際のひとつのポイントにしてみるとよいかもしれません。


アルバイトやパート勤務はある?

病院、クリニックや診療所とも、パートやアルバイトなどの非常勤勤務もあります。日勤のみだけでなく、夜勤専従のアルバイトやパートなどもあります。


夜勤は多い?日勤のみでも働けるの?

入院施設のあるところでは、夜勤もあります。ただし、日勤のみの勤務が応相談のところもありますので、探してみるとよいでしょう。日勤のみで仕事を探すのであれば、脳神経内科で、慢性疾患の診療を主としているクリニックなどを中心に探してみるとよいかもしれません。