今や国民病と言われるようになった疾患の一つとして「花粉症」があります。1998年から調査開始し、1年間で10%の患者数増、現在では、国民の三割が花粉症とも言われています。

その時期、各家庭で消費が活発になるのがティッシュペーパーや鼻炎薬、眼薬、マスクなどではないでしょうか。

花粉症対策とその治療についてまとめてみます。

花粉症の免疫療法

国民の25%以上がスギ花粉症と言われ、その有効な治療法はまだ開発されていません。

しかし、最近は免疫療法が注目されています。

免疫療法とは、病気の原因となるアレルゲンを少量ずつ体内に取り入れ、体にその免疫を付けさえ耐性を付ける方法です。

少しずつそのアレルゲンの量を増量し、膨大なアレルゲンに曝露された場合でも、アレルギー反応を来たさないように訓練する治療法です。

免疫療法の効果

治療した全員に効果があると言うわけでもなく、治療した20%が治癒し、30%以上で症状の改善がみられています。10%から20%は治療効果が得られていないと言結果もあります。

しかし、80%に改善や治癒といった効果がみられその有効性が注目されています。

舌下免疫療法

2014年より保健適応となったこの治療は、今後より一層の研究開発が進むことでしょう。

シダトレンというスギ花粉を抽出した薬品を舌の裏に滴下し、そのまま2分間置き、そのままのみ込みます。最初二週間で量を増量し、三週目からは同量の薬を毎日舌下投与します。

自己管理出来る治療法です。

スギ花粉が飛来すると言われる時期の三か月前に治療を開始する事が望まれます。

花粉症に悩む看護師さんへ

看護師の方にも花粉症で悩む人が多いです。体質の違いもありますが、看護師の仕事はどちらかというと花粉症が発症しやすい環境といえるでしょう。

不規則勤務やストレスにより免疫機能が低下している状態、活動と休息のバランスが取れず過労状態にあること、食事や栄養、自分自身の健康管理に着目できず、健康的な生活とかけ離れた生活をしていること要因です。

また、花粉症の症状による注意力散漫や体調不良は時に、医療現場におけるヒューマンエラーの原因となる為、正しい知識を持って対策しなければなりません。

それは、患者さんの安心と安全を揺るがすことに繋がったり、自分自身の看護師人生を揺るがす原因となる重大事故を起こすことに繋がることがある為です。

治療:花粉が飛び始める前に開始します。

外出:マスク、メガネ、スカーフを着用し、目と鼻に花粉が侵入しないよう対策しましょう。晴れた日、風の強い日は花粉の飛来が多く周囲が必要です。

衣類:ウールは花粉が付着し易いので着用しないようにしましょう。

帰宅時:玄関に入る前に、衣類等に付着した花粉を払い落としましょう。また、手洗い、洗顔、うがいを行いましょう。

室内:洗濯ものは払い、付着した花粉を落としましょう。こまめな室内の掃除も必要です。

体調管理:睡眠を十分に取り、ストレスを和らげることが症状緩和につながります。

まとめ

花粉症に悩む患者さんへ有効な知識を与える為に、花粉症について学ぶことも大切ですが、国民の3割が発症している花粉症は看護師自身の悩みの種である事もあります。

アレルギー症状は、判断力や注意力を散漫にしてしまう事があったり、仕事に集中する力を損なわせることがあります。

よって、予防と対策が出来ることが必要です。

体調管理、予防学的治療により、その症状を緩和、軽減させ、自分自身が働きやすい身体状況をつくり上げることが看護のプロとして出来る花粉症対策です。