誰にとっても医療事故とは関わりたくないことです。

患者さんとしては、医療事故なんて合いたくないし、一日も早く病院を退院したい、疾患を良くしたいと考えます。

また、これは医療職者も同様で、自分自身医療事故を起こさないよう最大限の努力がしたいし、同僚や同スタッフにもそんな事を起こしてほしくないと思い仕事をしています。

手術失敗で患者さんの死亡や命を危機にさらせてしまう事がある医療現場ですが、その時、医療職者はどのように対処すべきでしょう。

医療事故への対処

医療事故調査制度を知っていますか?

医療事故が起こった時、その原因を追究し、次に事故を起こさない為の対策を練ります。患者さんを死亡させてしまった医療事故に関しては、調査センターに報告し、そこでの調査と当時施設での検証を行います。

そして、家族を亡くした人たちが納得できるよう説明します。

事故に対する検証はされますが、それがミスなのかどうかと言うと「こうだ」と断定できる事ばかりではありません。

また、人間の認識や意識は曖昧な事があったり、臭いものにはふたをしてしまおうと隠してしまう事もあり、その信憑性に確実性はありません。

これは、いくら制度化されても、罰則化が進んでも変わらないのが人間の仕事なのです。真相を究明すると言う事は、追求される人たち全員の意識や認識により結果が左右されると考えられます。

医療職者は、患者さんやそのご家族、関わる人々に誠実に、包み隠さず対応する事が望まれます。

事実、自信の未熟さや確認不足から起こりやすい医療事故に対して、「私の確認不足です」「経験不足です」と言える医療職者が多くはないことが医療事故を解明しにくいこととなるでしょう。

医療安全管理

医療事故の予防や再発防止に対し、正しく対応し患者さんや家族が納得できるよう体制化、管理されることが求められています。

人は、ミスを起こすものとして捉え、では、そんなミスを起こすかもしれない人たちがミスを起こさないように対策する、準備する、その認識を高めることが医療安全管理に必要な認識と言われています。

また、それが患者さんの安心や医療機関への信頼に繋がり、患者満足度を高められる要因と言えるでしょう。

医療事故と医療過誤

医療事故:医療職者の失敗や認識不足などにより患者さんや他の医療職者に不利益を与えた事。

医療過誤:医療事故の内、発生の危険性を予見できたり、回避できるかもしれない内容なのに、対処できずに患者さんや他の医療職者に不利益を与えてしまったこと。

よって、医療過誤のような、注意欠陥義務違反等、予見し回避出来うる問題に対し、過失を認め処罰される、賠償請求される対象となるのです。

医療事故や医療過誤に対する医療職者側の対応

最も重要なことは、患者さんの安全確保や救命ではないでしょうか。患者さん自身に被害や危害があるかどうか、また、その損害が最小限であるよう対処、処置されることが大切です。

応急処置、救出をもって、患者さんの安心と安全が確保されることが望まれます。医療職者は、その事象に対し人員を収集し、安全管理に徹する事が求められます。

また、自分たち、自分たちの医療機関で対応できない障害や損害を与えた場合は、他の医療機関への救命要請、協力要請も必要です。

次に医療事故報告と再発防止への取り組みが必要です。なぜ事故が起きたのかという原因を突き止め、同じ事故を起こさないよう対策を強化されることが重要です。

患者さんに不利益をもたらすようなことがあったのですから、次の被害者を出さない為にこの作業が大切と言えます。

また、その事故や対策に対し、医療職者全員が周知し、他のだれもがその事故を起こさないよう教育や指導がなされることが大切な取り組みです。

そして、重要なことは被害を受けた患者さんや、ご家族の理解ではないでしょうか。納得いく説明や原因の検証を行い、納得して状況を受け入れられることが求められます。

患者さんが死亡したり、障害が残るようなことがあったら、そのご家族の理解や納得はなかなか得られないでしょう。そこを納得できるまで誠実に対応する事が医療機関や医療職者に求められることです。

何故その事故が起こったのか、どこを怠ったために起こった事故なのか、そして、どうすれば回避できたのか、今後事故を起こさない為の医療職者側の対応と、心をこめた謝罪が大切でしょう。

また、必要時は警察や行政機関、保健所などへの届け出も必要でしょう。

そして、関係した患者さんや家族、医療職者側のメンタルケアにより、関わった人たちすべてに温かいケアがなされることが必要です。

医療事故に合わないために患者側に出来ること

医療職者が、医療事故を回避するために患者さんにお願いしたい事もあります。

説明を生半可に聞いて、承諾するシーンを良く見かけます。

そして、それで意に反する状況になった時に「聞いていない」と言い、同意書と説明所を照らし合わせると、説明していたと言う事があります。

選択肢を提示した時に、「先生に任せます」「看護師さんの良いように」と言われることがあります。

しかし、「どうしてそんな事をするのか」と言われることもあります。

患者さんができることは、充分に説明を聞き、理解し、納得して医療を受けるようお願いしたい事です。分からないことは、トコトン聞いたら良いと思います。

そこで説明を拒絶するような医師や医療機関は、逆に疑わしいとセカンドオピニオンに行けばいいことです。

患者さん主体の医療を提供したい医療機関は、何度でも説明をしたいと仕事を行っていますし、患者さんの生活の質を高められる医療をしたいと医療活動を行っています。

医療事故に関わりたくない患者さんやそのご家族は、自分の選択した医療を受けられるよう、充分な説明を聞き、自分の未来や治療を想像し、「こうしたい」との意思を持って医療を受けることです。

まとめ

医療事故を起こす要因は、医療職者のミスや怠慢であることがあります。

しかし、それを回避するために力を貸してほしいのが患者さんやそのご家族の眼です。

働く看護師や女性も、自分が医療にかかったり、家族が医療にかかったり、自分自身が医療所者としてサービス提供者となることがあります。

人間はミスを起こすもの。医療の現場に関わらず、働く人たちはミスを起こさないよう仕事に集中します。

その姿勢を医療を受ける側、提供する側が認識として持っておかなければなりません。患者さんと医療職者の協力が医療事故回避に不可欠です。