日本国内には、日本で働く外国人の方や観光に来られる外国の方が多く存在します。その方々も、日本人同様に病気になったり、怪我をしたり医療機関に係ることがあります。

しかし、そこで困ることと言えば、全員が日本語を正しく使えるわけではないという事です。

日本国内の医療機関に置いて、8割の医療機関で外国人患者さんを受け入れたことがあるという調査結果が得られています。

少しの日本語が話せても、症状や状態を事細かく伝えることができず、理解やコミュニケーション、状態観察に困るケースが多発しています。

外国人患者さんが来院した時、1人の看護師としてどのような対応をすれば良いでしょうか。

外国人患者さんの数

最も多い外国人患者さんは、中国人で、仕事などを日本でしている在留の方が多いようです。

次いで、韓国、アメリカ、フィリピンの方々が多く、英語、中国語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語などの理解を必要とされたことがあるようです。

英語や中国語に関しては、日本国内の教育や強要の充実により理解できる看護師や医療職者が増えているものの、その理解度の不十分さがありまだまだ定着していない現状があります。

ましてや、スペイン語やポルトガル語、その他の言語に関しては、なかなか教育を受けておらずコミュニケーションが出来ないことが問題となる事もあります。

外国人患者さんとのコミュニケーション

宗教の違い

その患者さんがどのような言語を話しているか、日本語の理解度がどの程度で、こちらの言っていることが理解できるか、出来ないか、曖昧な場合の理解度を知っておく必要があります。

また、日本では宗教を大きく重んじていない日本人も多いですが、外国人の方は信仰心があり、また仏教以外の宗教を信仰していることがあります。

よって、治療や医療を受けるにあたって、宗教が選択に与える影響を考え対応しなければなりません。

中には輸血をしてはいけない宗教や人前で肌を晒してはいけない宗教もあります。食べ物に関しては、鶏肉は食べてはいけない、豚肉は食べてはいけないということもあります。

その方の信仰を確認し、どのような生活や習慣があるかを知って対応する事も求められます。

また、どの宗教、文化、国籍や民族であっても、みな平等に適切な医療が施されることを看護職者として保障しなければなりません。

意思の伝え方

初対面で外国人患者さんを発見すると、どのように対応すべきか悩むことがあります。

とりあえず、伝わらない事を前提に関わりを始めることでしょう。身ぶり、手振り、単語を用いて伝えられるよう努力しましょう。

その努力は患者さんに伝わります。その丁寧さや親身さが、知らない病院、新しい環境に来た患者さんを安心させ、不安を少しでも軽減出来ることに繋がるでしょう。

安心感を与えられるコミュニケーションに努めるだけで、患者さんは心をなごますことができます。

それが、外国人患者さんと関わる時に大切にしたい言葉の心掛けです。そして、日ごろからコミュニケーションツールとして言語を学んでおくことも良いでしょう。

日常の会話が可能な外国人患者さんとの関わり

日常会話が出来ていても注意したいことは、必ずしも分かっている事が無いと言う事です。

「はい」「わかりました」と返答があっても、その内容を充分に理解しているとして話を進めることはトラブルに繋がります。

よく分かっていなくても、関係性を保つために、スムーズに事を運ばせるために理解しているとの表現がなされることがあります。

よって、理解した内容を言って貰ったり、示してもらう事でその理解度を推し量る必要性もあります。

時に、治療に関して分かったとしてはじめても、「どうしてそうするのか」「この治療はしたくない」と開始してから言われることもあります。

それは、充分な理解がなされず、「わかった」との返答だけで治療を開始した為に起こるトラブルです。

きちんと理解して了承を得られているかを正しく判断しなければ、このようなトラブルが起こるでしょう。その場しのぎの返答に惑わされないようにすることも大切です。

そして、日本国内に在駐する外国人の多くは、アジア系と言われています。英語が公用語ですが、英語が理解できない方も多くいます。

日本語の単語であれば何とか理解できる事もあります。その方が何語を理解できるかを知っておかなければなりません。

まとめ

外国人患者さんが来院されたら、まず、どのような言葉が通じるか、日本語がどの程度理解できるかを知らなければなりません。

また、不安や恐怖、伝わらないもどかしさを感じている患者さんが多い為、看護師として出来ることは、不安を排除し、必要な医療が受けられるよう支援する事です。

優しく声をかけ、まずは、この病院に心が寄せられる環境であると理解して貰えるよう計らう事ではないでしょうか。

伝わらない、自分には対応しにくいと感じるかもしれません。

しかし、医療は皆に平等に正しく施される必要があります。難しいかもしれませんが、患者さんの為に身ぶり手ぶりでコミュニケーションから逃げないでください。