私の知人に40歳を過ぎてから准看護学校に行って准看護師免許を取り、病院で准看護師として働いている人がいます。

随分前に准看護師廃止の方向への動きがありましたが、やはりまだまだ准看護師の需要はあるようで、准看護学校へ入学する人も毎年たくさんいるようです。

入学するの人の多くは社会人や主婦などで、正看護師の学校のように高校を卒業してすぐに入学する人は少ないということですが、それでも正看護学校の滑り止めで受験する学生もいるので受験倍率は平均して5~6倍くらいの高い倍率だそうです。

社会に出てからやはり看護師への道をあきらめきれなかったり、生活の為に免許を取って看護師として働きたいという人が多く入学してくるそうです。知人のように40代の人もいますし50歳近い人もいたそうです。

今は正看護師の学校は大学になっていたり専門学校でも入学試験のレベルがとても高くなっていて、一度社会に出てからでは到底入学することは出来ないので准看護学校という選択になったのだと思います。

准看護学校の入学試験は中学卒業程度の国語、数学と作文または小論文、面接が多いようです。過去問題集なども発売されておりかなりしっかり受験勉強しないと入学は難しいようです。

しかし一旦入学すると、皆さん准看護師になりたい、ならなければいけない、といった強い気持ちがあるので、途中で中退してしまう人は少なくほとんどの人は卒業して免許を取り准看護師としているとのことです。

学校では一般教養の時間があったり遠足や研修旅行などがあり、久しぶりの学生気分を味わえるようで勉強のいい息抜きになっているようです。通常の授業は午後からで、実習の時は朝からそれぞれの実習場所に行く、という授業体制なので午前中に仕事をしている人もいます。

病院で奨学金をもらい午前中は病院で看護助手として働いて午後から授業に行く人もいます。奨学金を受ける条件は卒業して免許取得した後に既定の年数その病院で働くということです。

学生の中には母子家庭の母親も多く、生活基盤の安定のために准看護師免許を取りたいという人には、奨学金はありがたい制度ですね。

実習期間中は実習のための勉強やレポートの提出などがあり家庭を持っている人や子育てもしながら学校に通っている人は寝る時間がないほど大変らしいです。

40歳を過ぎて入学した知人は、久しぶりに勉強するから若いころと違ってなかなか頭に入ってこないし専門知識もたくさん勉強しなくてはならないので本当に大変だったと言っていました。

しかし、学校の先生たちはいろいろな事情を持った学生も皆卒業して免許を取れるようにと、勉強のことや家庭との両立の悩み、卒業後の進路のことまで親身になって相談に乗ってくれたのでとても感謝していると言っています。

卒業後はほとんどの人が病院に就職して行きますが、中には正看護師を目指して学校に入る人もいます。

まだ若くこれから長い間看護師として働くのなら正看護師の免許はあった方がいいと思います。大きな病院では正看護師しか採用しないところも多いですし、病院の中には准看護師と正看護師と仕事内容をきっちり分けているところもあります。

また、正看護師と准看護師では給与にも差があります。長い期間働く場合には生涯賃金は大きく違ってきますので、20代30代の若い人は出来るなら正看護師の免許を取った方が将来的にはいいと思います。

准看護学校を卒業して免許を取ればどこの医療施設や介護施設でも働くことが出来るかというとそうでもありません。大きな病院であれば新卒の看護師に十分な教育や指導をする人員や体制が整っていますが、開業医や小さな病院や介護施設ではそういうわけにはいかないので新卒で経験のない看護師は採用してくれません。

ですのでまずはみんな新卒の准看護師を採用してくれる大きな病院に就職して経験を積み、しばらくしてから開業医や介護施設で働くことになります。

私の知人も奨学金を受けていた病院で3年間働いて、今は夜勤のない近所の開業医でパート看護師として一生懸命働いています。

以前にパートで事務員として働いていた時より2倍近い時給をもらっているそうです。40歳を過ぎてから准看護学校へ行くという決断は彼女なりにとても大きな決断だったようですが思い切って行ってよかったと言っています。

こんな年だしと迷っている方、本当に看護師になりたいのであれば40歳は決して遅くないので前向きに考えてほしいと思います。