救急車をタクシー代わりに利用する人々がいると問題視されています。

そして、傷病者の救急搬送に要する時間は、現場に到着するのに8分30秒、病院到着まで約40分もかかるというデータも出ています。

これが長いか、短いかと言われれば長いと感じざるを得ません。

救急車が音を鳴らして走っているのに、その前に割って入る車や、道路の脇に寄せたり、減速する事無く走り続ける車もあります。そのような車たちが、救急車の行く手を阻み、現場到着や病院への到着を遅くしているのです。

救急要請の増加

高齢化による高齢者の急病や健康異常により救急車の出動要請が増加しています。

また、タクシー代わりの不必要な救急要請などの合わさり、現場はパンク寸前と言われています。

救急車で行けば、待たずに診察して貰えるとの認識で救急車を要請されることもあり、その結果必要な場所に置くことが遅れてしまう事もあるようです。

2000年になるまで、年間の救急要請は約350万人だったものが、2013年には約530万人に増加しています。

昔の日本人の認識として、周りに気付かれたくないから、近所迷惑になるからと救急車を呼ばない、自分たちで病院へ連れて行くという傾向がありました。

しかし、現代は違います。

来てもらう方が円滑だ、周囲との関わりが薄いから近所の事は構わないと救急車を呼びやすい状態になったと言われています。

また、人口比率的に高齢者が増加していることから、急病や健康状態が悪化し、救急車を要請しなければならない状況になりやすくなっています。

救命救急センターについて

救命医療には、初期医療、二次救急、三次救急があり、初期医療では外来診療で対応できる急病の受け入れを行います。急な発熱や怪我などに対応されます。

次に二次救急は、命の危機には至らない入院加療が必要な患者さんを受け入れます。

そして、救命救急センターとは、生命危機に瀕する患者さんの命を救うための医療を施す三次救急を扱います。

24時間、365日救急患者を受け入れ、急病や事故等のより健康を害した人々を救います。人工心肺装置、人工呼吸器、人工透析、鎮静剤による安静治療、手術や高度な医療処置を行います。

対応疾患

多くは、急性心筋梗塞、脳血管障害、急性腎不全、薬物や農薬などの誤飲、アナフィラキシーショック、交通外傷、化学災害、全身熱傷、多臓器不全な消化管穿孔、自殺行為等に対応します。

循環器、消化器、呼吸器、代謝系疾患、整形外科、皮膚科、小児を受け入れる救急センターもあり、多種多様な医師、看護師や常駐します。

救命救急センターで働く看護師

医師の診療の介助が主となりますが、此処に入院する患者さんはほとんど自分の事を自分で出来ません。それは、疾患による制限、安静による制限、疾患の後遺症や麻痺などによるものなど原因は様々です。

また、同じ疾患でもその経緯や状態は一人一人全く異なり、何一つ同じ医療や看護はありません。

行うケアや処置一つの行為が身体的負担となることがある為、充分な観察と判断を持って関わらなければなりません。

コミュニケーションが取れない状況や、意識をあえて低下させて治療している事もあり、看護師の観察が異変や急変を捉えるに必須と言っても過言ではありません。

医師、他の医療スタッフと情報共有し、異変の早期発見、早期回復への支援を行う事が看護師の役割です。

そして、意識を回復してきた患者さんは状況理解がしにくいことがあります。また、意識があって床上での生活を強いられる患者さんのストレスの多大なものです。

このような患者さんの精神的支援をすることも看護師の役割です。

そして、急病や事故、怪我で命の危機に至った患者さんの家族の心的苦痛も大きなものです。家族のメンタルケア、相談や対話に応じることも重要な役割です。

救急看護の専門資格

救急認定看護師とは、高い実戦力と、看護職者への専門的な指導力、現場の相談役として高度な知識と技術を持って看護を取り組める看護師に与えられる資格です。

看護師の資格を持ち、5年の看護師経験と救急現場での3年以上の経験が必要です。

そうして、所定のカリキュラムを受講し、認定看護師資格試験を受験し合格、その上で登録しなければ救急看護認定看護師とは名乗れません。

また、その更新は5年ごとに行われ、日々の救急現場での経験や実績を積んでいなければその更新は叶わない、ハードルの高い資格です。

救急現場では、急性・重症患者看護専門看護師の資格もあります。

この資格は、大学修士課程を修めなければならないより高度な資格です。

まとめ

救急看護師のイメージとして、きびきび、テキパキ、看護師の憧れ的存在とも言えるのではないでしょうか。

就きたい医療現場の一つとも言われる人気ある現場ですが、その現場と言えば半端ではないプレッシャーと恐怖のある物々しい現場です。

しかし、そこでの看護は患者さんの命に真摯に向き合う熱を感じる現場でもあります。急病や高齢化による要求の高い現場である事も事実です。

救急現場では、やる気と命に向き合える看護師を求めています。救急看護に興味のある看護師は、人々の期待高い救急看護師として活躍してみませんか。