看護師さんが職場を選択する理由は様々あると思いますが、個人病院を選択した方は、どのような理由でその職場を選びましたか?

あまり大きな職場では無いというところにメリットを求めた方が多いのではないでしょうか?

そのように納得して就職したはずでも、働くうちに何か悩みが出てきて、職場を辞めたいと思ってしまうことは誰でもあります。

ここでは、そのお悩み別に向いている転職先をご紹介したいと思います。

お悩みを解決できる転職先はココです!

個人病院ならではのお悩みをいくつか挙げました。

向いてそうな転職先はありますか?

昇格制度が整っていないなら、大学病院へ

ズバリ、みなさんの給与の上限はどのように決められているかご存知ですか?

ほとんどの人が、就職時の給与のまま特に昇格制度もないまま働いているのではないでしょうか。

かなり高額の給与を提示している職場も多いので、一概に問題であるとはいえませんが、何をしてもしなくても、一定の評価のままというのは、若干寂しく感じてしまうのも分かります。

良い勤務態度や業務遂行に関しては、正当に評価してもらいたいと思うのが人間です。

しかし、個人病院は少人数制のこともあり、なかなか昇進制度を明確に設けている職場は少ないでしょう。

そういったことに悩み、辞めたいと思っているのでしたら、大学病院への転職がおススメです。

大学病院は、その点は完璧な制度が作られています。

専門性を磨く道も、マネジメント力を強化する道も、自分なりに選択することが可能です。

逆に言えば、こういった制度に自動的に組み込まれるため、避けることができないという不自由さはありますが、昇給という点で将来性を考えるのであれば、もってこいの職場です。

時間の流れも多少は早い部分もあるので、慣れが必要ですが、自分の業務が正確に評価されていないと感じて、つらい思いをしている人におススメです。

検討候補に入れてみてください!

特定のクレーマーに悩まされているなら介護の現場へ

地域密着型のことが多い個人病院は、来院する患者さんもかなり限定されることが多く、顔見知りになることがほとんどです。

通常の業務において、顔見知りになり、より身近に感じてもらえる看護業務ができることは、楽しみでもあり醍醐味でもあります。

しかし、中には異常ともいえるようなクレーマーが存在することもありませんか?

ほとんど謂れのない文句を言われ、対応に困ることも多いと聞きます。

私の大学の同期は、個人病院に看護師として勤務していましたが、ある患者さんからのクレームに悩んでいました。

具体的な例としては、雨の日にたまたま患者さんがたくさん来院した時があり、入り口の傘立てがいっぱいになってしまったことがありました。

その際に、その患者さんは、「この病院は患者さに傘を置かせるスペースもケチるようなところだ!きっと診療も手を抜いているに違いない」と受付で大声で喚き散らしたりしたそうです。

他にも、自分は常連なのだから診察時間を予約なしで、いつでも優先して診ろ!など横暴なものもあったようです。

もしかしたら、この病院で何かしらの不当な対応を受けて不満が爆発したのかもしれませんが、それにしても身に覚えのないことを言われ続けるのは本当に苦痛ですし、悩みますよね。

友人は、この対応に耐えられなくなり、転職を決めました。

それが介護の職場です。

具体的には特別養護老人ホームに、看護師として就職しました。

ここでは看護師さんも介護士さんも、時には医師も一緒に協力して働く必要がありますが、日常生活の表舞台を支えるのは主に介護士さんです。

そのため、看護師はどちらかというと裏方ですので、クレームに最初に対応する機会もぐっと減ることが考えられます。

もちろん、医療的な問題に対しては、当然一番に対応しなくてはいけませんが。

友人は転職した後は、煩わしい悩みに囚われることもなく、毎日楽しく活き活き働けると喜んでいました。

もし同じ悩みを抱えている人がいらっしゃったら、こういう選択肢も検討してみてくださいね。

ゆるい雰囲気に耐えられないなら救急関連の仕事へ

ゆるい雰囲気というと語弊があるかもしれませんが、物事がうやむやになることに不満を感じたりしていませんか?

個人病院という組織上、院長の判断次第で臨機応変に対応することをもとめられます。

そして、その付き合いが長ければ長いほど、適当な距離感が保てないことが発生します。

例えば、気心知れた距離感ということで、多少の残業は申請なしに行うことがあったり、本来は医師の業務であったり、他の看護師の業務であることも、良かれと思って必要以上に手を出し合っているなどです。

もちろんこういう関係性があるからこそ、ご自分のことへの融通もきいてもらうこともできるのかもしれません。

しかし、支え合い行動が上記のように行き過ぎると、それは悩みになり、もしかしたら責任問題という重大な話にもつながる可能性もあります。

そういったリスク管理の点で、不安に感じて辞めたいと悩んでいるなら、救急関連の職場への転職がおススメです!

救急関連の職場が、何から何かまできっちりと役割分担ができています。

もちろん対応状況によって、臨機応変な対応は常に必要ですが、良かれと思ってというような曖な判断ではなく、安全性を重視したしっかりとした体制がとられているので、無用なリスクに悩む必要がありません。

こういった悩みは、職場の人との関係性が大きくかかわっていることもあるので、そういった問題が一気に解決するためにも、新しい職場への転職を考えてみてはいかがでしょうか?

個人病院勤務経験のある方にお勧めの転職先

この経験がある人は、他にはどのような職場が向いているのでしょうか。

それは、強みとして強いチームワークを活かすことと、丁寧な対応をしてきた点だと思います。

具体的には、1対1というごく少人数で対応することもある訪問診療などです。

医師と二人で協力しながら、在宅医療を行っている患者さんの対応をすることを求められます。

良好なチームワークを保てる能力が必須な上に、少ない人数の中で自分なりに考えて積極的に動くことが重要になります。

そういった場面でも、これまでの臨機応変な対応を行ってきたあなたなら、きっとうまく対応できるのではないでしょうか。

他には、患者さんとじっくりかかわることにも慣れている点から、学校の保健室などもいいかもしれません。

やってくる子供たちは、話を聞いてもらいたいと考えている状況も多くあり、傾聴の姿勢が活かされると思います。

これはほんの一例で、傾聴のスキルを活かせる職場は無数にありますので、そのポイントを念頭にご自分でも希望の職場を探されると良いと思います。

まとめ

職場によって、看護師として楽しく働けるか、そうでないか分かれますよね。

私は、自分の理想の働き方を探すまでだいぶ時間がかかりましたし、たくさん悩みました。

悩み始めると、つらいという思いと、辞めたいという思いでココロがいっぱいになり、毎日もんもんとしながら働いていたことを覚えています。

みなさんもそのような状態になっていたら、これをきっかけに、自分の求める職場を見つけられることを願っています。

せっかく取得した資格ですので、納得するように活かしたいですよね!

負けずに頑張りましょうね!