退院調整部門で働いている看護師さんは、なぜその職場を選択されましたか?

やはり、ご自分の経験を活かして、退院する患者さんの支援を行いたいと考えたからでしょうか。とてもやりがいがある一方で、通常の看護業務とは一線を画するこの職場のお悩みは、尽きないものだと思います。

今回はそんな患者さん思いの退院調整部門で働く皆さんのお悩み別の転職先についてご紹介したいと思います。

お悩み別のお勧めの転職先をご紹介!

業務の中で発生する主なお悩みについて挙げてみました。皆さんに当てはまるものはありますか?

家族などの精神的支援に疲弊しているなら外科病棟へ

病棟での業務の中にもキーパーソンとのやり取りの中で、家族の輪に入ることは多々あります。しかし、そのほとんどが病状説明や、今後の生活のアドバイス、外来受診に関する話が中心です。

それに比べ、退院調整部門の仕事は、様々な職種や家族との連携こそが主な業務と言えます。

退院調整部門で働く看護師さんのほとんどが、ベテランさんの域に達していることが多いため、多少のトラブルや難題なら、ご自分で解決することができると思います。しかし、ベテランだからこその壁にぶつかることもあるかもしれません。

それは、タイトルにも挙げた「家族などの精神的支援に疲弊」です。

ベテランさんは、患者さんもその周りの家族の心の変化にとても敏感で、くみ取るスキルを持っています。それゆえに、無視したり、ないがしろに出来ずに、全て対処しようとしますよね。

それが、知らず知らずのうちに、自分の中で大きなストレスになり、結果的に辞めたいと思う気持ちにつながっていくこともあります。

私の同期は、看護師10年目にして自分の次のキャリアを目指すために、退院調整部門へ異動しました。

異動した当初は、やりがいを感じながら必死に患者さんのために動いていましたが、ある時突然辞めたいと感じ始めたことがあり、その原因が、精神的な支援に入り込みすぎて、自分の無力感を責めることから来ていることに気が付きました。

楽しいはずの看護師の仕事がただ辛いだけのものになったと、その当時はよく言っていました。そのような話を聞いたので、異動や転職を進めましたが、自分から積極的に転職することに罪悪感を抱いていました。

この点は、皆さんにも共通している部分がありませんか?

希望をかなえられない部分で、ふがいなさを感じたりしながら働いていると、そこからの転職は逃げているようで、罪悪感を覚えてします。

私の同期と同じ状況です。しかし、声を大にして言いたいです。そこに罪悪感を感じる必要はありません

辛いのなら、外科病棟へ転職しましょう。なぜなら、結果的に外科病棟へ転職した同期は、それまでの退院調整のスキルを病棟でも活かすことができ、とても前向きに現在も楽しく働いています。

あの当時は、現場に思いが入り込みすぎて周囲のアドバイスを聞ける状態ではなかっただけでした。

今現在同じような感情を抱いている人は、これを読んだことをきっかけに、転職活動を行って、無理せず楽しく働いてほしいと思います。

責任感が強いゆえに起きてしまうことですので、恥じることはありません。むしろ自分をほめながら、堂々と誇りを持って転職してください。

外科病棟で、元気に退院していく患者さんを見送る時には、また違う充実感が得られるはずです。

検討してみてくださいね。

他の医療者との軋轢を感じるなら介護施設へ

これも、特徴的な問題ですよね。皆さんの業務は、外の世界の関係者との連携も重要ですが、まずは内の医療者との連携が第一の業務になります。

その中で、看護師や医師の態度・姿勢に温度差を感じることはありませんか?

皆さんはきっと、患者さんのことを最大限に考え、一番良い方法をしっかり追求したいと考えているのに対して、病棟の医療者は、病気が治って病院の外に出た後は、対象外と言わんばかりに手を引いていきませんか?

本当は、もっと一緒に何がベストか議論したり、目を向けて入院中から良いかかわりができれば最高なのに、後はよろしく!といった感じのスタンスをとる医療者は非常に多いと思います。

私が以前に働いていた部署も、退院調整部門の看護師さんと関わる機会が多かったので、よく話を聞いていたのですが、同じ職種なので、まるで別の資格をもった職業のように壁を感じると言っていました。それには、病棟や外来の看護師の知識不足もありますが、興味を持っていない人が多いそうです。

私もその話を聞いてからは、もう一歩踏み込んだ関り方をしようと模索したことを思い出します。

皆さんはいかがですか?この点に悩んで、辛い思いを抱えていませんか?

楽しいはずの看護師の仕事が、苦痛に変わり、なぜこんな思いをしなくてはいけないのかと自問自答することもあるかもしれません。

そのような場合には、ぜひ介護の世界に飛び込んでみてください!通所でも入所施設でも構いません。きっと新たなやりがいが見つけられると思います。

それに、介護の世界は治療がメインではなく、生活の場を整え、サポートすることが中心です。これは退院時に調整することと似ていませんか?その人をその人らしくする生活を支える手助けです。

きっと、これまでの業務に親和性が高いのと、もっと自分の思うように業務をすることができると思います。

たとえば、もう少しだけ頑張れば、利用者さんの思いを全部かなえられるということがあったとします。病院であれば、在院日数や治療の関係で、勝手にことを進めることはできません。

しかし、介護施設は生活の場なので、日数の制限などはありません。毎日のことなので、すこしづつ希望をかなえられる手助けをすることができます。さらに、他の同職種と一緒に、何がベストか議論を重ねる余裕もあり、温度差を感じることもないでしょう。

このように、きっとこれまでの悩みもなくなると思います。

辛いと感じているなら、看護師を辞めたいと思い詰める前に、介護の世界にも興味を持ってみてくださいね。

退院調整部門での経験を活かした転職先はココだ!

これまでは、皆さんのお悩み別の転職先についてご紹介してきましたが、ここではスキルアップを目指す方への転職先について触れたいと思います。

特に悩みは抱えていないけれど、さらなる高みを目指したいという方もいらっしゃいますよね。

そういう方には、ぜひICUやホスピスへの転職を考えていただきたいと思います。

まずICUですが、基本的に他科や他職種との連携が必須の部署です。そして、それは毎日のように繰り返し行われ、そのスキルが欠けている場合には非常に働きづらい思いをします。

さらに、看護師の役目は、自分が連携を図るだけではなく、コミュニケーションの苦手な医師の代弁をしたりと、予想以上に行間を読む能力が重要になるのです。

これは本来は医療業務とは関係ない部分ですが、実際のチームワークを作る上で必須のものですよね。

こういう業務に、皆さんの高い連携スキルが活かせると思います。

また、ホスピスは説明するまでもないですが、患者さんの最期について、本人の思いを最大限に引き出し、寄り添いかなえていくプロセスがあります。この中において、患者さんの思いを引き出し、周囲と連携する力は、基本的な業務になります。

みなさんは、最期という状況ばかりではないにしろ、経験を積んできている非常に似た分野で働いていらっしゃいます。

そのスキルを別の場所で活かしてみませんか?きっとさらなる高みを目指せると思います。

まとめ

参考になりましたか?きっと、他にも多くの様々なお悩みを抱えていらっしゃると思います。

しかし、退院調整部門で働く皆さんは非常に高いコミュニケーションスキルを持っている方だと思いますので、どの転職先でも上手くやっていけると思います。

ご自分のことをいたわることを忘れずに、楽しく働けますように、応援しています!

一緒に頑張りましょうね。