看護師で海外にて活躍してみたいと思っているのであれば、海外インターンシッププログラムに参加してみるのも一つの方法です。

ここでは海外インターンシップ先として人気の高いオーストラリアにおける看護インターシッププログラムの内容に関して紹介します。

語学研修で必要な語学力を身に着ける

まず現地で看護師として就業体験をするためには、現地の人とコミュニケーションできるような語学力をつける必要があります。そこでたいていのプログラムで、語学研修が行われます。だいたい数か月にわたって語学の勉強を集中して行います。

語学研修ですが、基本的な英語を身に着けるところからネイティブの発音についていくためのスピーキング学習などを行います。この研修を通じて、現地の人と日常会話ができる程度のレベルにまで持っていきます。

しかし医療の世界では専門性の高い用語を使ったコミュニケーションも日常茶飯事で行われます。そこで医療に従事する者に必要な語学スキルを獲得するための授業もあります。

中には看護英語研修と言って、医療英語や履歴書の書き方、面接練習、就業した後で現場にて利用されるフレーズなどを勉強するプログラムを含めている場合もあります。

このような語学研修を通じて、現場でコミュニケーションをとるときに苦労しないだけの語学にスキルアップさせます。

医療現場で実際に仕事をする

語学研修が一通り終了したところで、実際に現地の医療施設などに入って看護師としての仕事をこなしていきます。

病院の場合もあれば、老人介護施設などで勤務しているインターンの人も見かけます。インターン期間ですが、半年くらいのカリキュラムのところが多いようです。

具体的な仕事内容は、最初のうちは看護アシスタントとして業務を行います。患者の状態に応じて、食事やシャワー、トイレの介助などを実施します。

その他には日々のバイタルサインの測定とか、血糖測定などを任されることもあります。さらに普段と比較して異常な所はないかなどの見守りも担当します。最初のうちはそれほど難しくない業務を担当することになるでしょう。

徐々に基本的な仕事に慣れてくると、より重要な業務を任されることもあるかもしれません。また日本で看護師としてのキャリアを持っている人であれば、看護助手からよりランクの高い業務を早い段階で任される可能性もあります。

インターンとして実際に仕事に出ると、日本で看護師の仕事をしてきた人は異なる看護感が海外にはあることを痛感するはずです。たとえば日本の医療現場の場合、看護師がいくつかの業務を兼任することもままあるはずです。

しかし例えばオーストラリアの場合、理学療法士や作業療法士、ソーシャルワーカーといった感じで専門職の仕事の領域がしっかり区別されています。

また日本の看護師の場合、医者よりもしたとみられることが多いです。しかしオーストラリアの場合、医者と看護師の立場は互角と考える風潮があります。

このため、医者の治療方針に納得いかないようであれば看護師が堂々と意見を言うことも普通にあります。このような光景を仕事をしながら目の当たりにすることで、カルチャーショックを受けるかもしれません。

給料はもらえる

インターンシップに参加した場合、給料はもらえます。看護師のインターンシッププログラムですが、オーストラリアの中では時給含め待遇に恵まれていることが多いです。

ですからたとえば現地の生活費が不安という人でもある程度の貯蓄をしておけば、残りの生活費は現地で稼ぐこともできます。中にはオーストラリアの看護インターンシッププログラムに参加して、海外の正看護師の資格取得のための資金として活用している人もいるほどです。

どの程度の給料がもらえるかですが、どこで仕事をするのか、皆さんの看護師のキャリアにもよります。しかし15~20オーストラリアドルが相場だと思っておきましょう。