独身看護師がバイト・パートを選択する理由

独身看護師の中には、常勤ナースとしてではなくバイトやパートなどの非常勤ナースとして働く人が多くいます。

非常勤という雇用形態を選ぶ理由には、主に3つあります。

自分の時間を確保しやすいため

ナースの仕事はハードで、夜勤のある職場では生活も不規則になり、精神的・体力的にきつくなってストレスが溜まりやすい傾向にあります。

気が付けば仕事のことで頭がいっぱいになって、休日も仕事のことで悩んでいたり、疲れのあまり休日は何もできなかったりする人も少なくありません。

しかし、非常勤ナースであれば、常勤ナースとして働くよりも短い勤務時間・勤務日数で働くことが可能で、精神面・体力面でのストレスを減らすことができます。

また、休日が多かったり日勤のみで働くことができたりと、仕事とプライベートのメリハリもつけやすいです。

このように、様々なスタイルで勤務することが可能であるため自分の生活に合わせて働くことができるので、自分の時間を確保しやすくなっています。

無理せずにお金を貯めることができる

看護師は、バイト・パートでも時給が高く、職場の選び方次第では高収入を得ることもできます。

それに加え、空いた時間を利用して仕事を掛け持ちすることもできるので、さらに収入アップを狙うことも可能です。

配偶者や家族がいれば、夜勤に入るのが難しかったり仕事に専念できなかったりすることもありますが、独身であればそのような心配は必要ないため、お金を稼ぎたいと思った時には気兼ねなく自由に仕事量を調整することができます。

非常勤ナースの年収でも一人で生活していくことは可能ですが、非常勤ナースでも独身寮を利用できる病院などで勤務すれば家賃を抑えることができ、その分金銭的な余裕を生み出すこともできます。

様々なスキルを身に付けたり、経験を積んだりすることができる

「昼間はクリニックの外来で、夜間は総合病院の病棟で」といった働き方も可能で、勤務を希望する診療科がある場合には求人が出ていればピンポイントにその科で勤務することができます。

また、手術室や検査室といった特殊な技術を必要とする仕事に携わることができたり、総合病院やクリニック、健診センター、イベントナース、夜勤専属ナースなど様々な職場での勤務経験を積むことができたりするのは魅力の1つです。

独身看護師がバイト・パートで困ること

独身ナースがバイト・パートで働く理由には様々なものがありますが、非常勤ナースだからこそ困ることもあります。

ローンを組むことが非常に難しい

特に住宅ローンについては、同じ職場に長期間勤務しているナースでも借りることができないケースが多くあります。

看護師はローンを組みやすいことで知られていますが、それは正職員ナースのことであり非常勤ナースに当てはまることはほとんどありません。

そのため、住宅や車といった高額の買い物をする場合には非常勤ナースであることがネックになることが多いというのが現状です。

福利厚生・ボーナスで不利になるケースが多い

どの職場でも常勤看護師は全ての福利厚生を利用することが可能ですが、バイト・パートの看護師については一部しか利用できないというケースは非常に多くみられます。

中には、非常勤ナースでも常勤ナースと同じ内容で福利厚生を利用できるような職場もありますが、それは非常に稀なケースです。

諸手当についても同様で、特にボーナスについては何年勤続していても支給されない職場もあります。一定期間以上勤続している場合にはボーナスが支給されたり、寸志といった形で支給されたりするケースがあります。

雇用形態だけでなく職場の方針によっても待遇には差が出てくるなど、非常勤ナースは様々なことに影響を受けやすいと言えます。