大阪市立大学保健管理センターでは、学校医の専門が内科、外科となっています。授業中に怪我を負った場合は、療養費の一部を補助可能です。
一応緊急時には学校医が対処しますが、担当者がいない場合や保健管理センターでは手に負えない重症であった場合、大阪市立大学医学部附属病院や近隣の医療機関へ搬送します。
軽傷であれば無料での処置が可能で、大抵は看護師や保健師が応急処置を行います。よって看護師の仕事は診察補助の他に、各医療機関との連絡、連携が重視されてきます。
診察可能なのは火曜日、水曜日、木曜日、金曜日の週4日間で、神経性精神科医、整形外科医による特別診療および特別相談を年に何度が実施しています。
特に大阪市立大学はキャンパスが関西国際空港に近く、国際的な人の出入りが頻繁に発生します。留学生も多く受けれている大学であるため、国内外の感染症の流行に敏感であり、昨今のエボラ出血熱の流行への対処に力を入れています。
海外に渡航予定の学生、職員へ向けて注意換気を促し、最新の情報を入手するように予防を心がけています。季節ごとに情報を発信し、春は健康診断、夏から秋にかけては夏バテ防止、冬はインフルエンザの予防と多忙でない時期はありません。
大阪市立大学の保健管理センターの看護師募集実績
大阪市立大学の職員の募集は、一般職員の場合で6月から7月、障害者枠を入れて6名前後を採用予定としています。一方保健管理センターでは欠員が出にくいことから、いつ募集されるか分かりにくくなっています。
定年近くの人がいれば一般職員と同様の時期に募集され、欠員が出れば臨時職員がすぐにでも募集されます。大阪市立大学では女性の採用を優先しており、育児休暇の代わりに短時間勤務職員制度を導入しています。
臨時職員、有期雇用職員は主に10月から11月の落ち着いた秋頃に募集されることが多く、保健管理センターも同様の募集時期になるようです。
大阪市立大学の保健管理センターに採用されるには
保健管理センターの職員は医師、カウンセラー、看護師で構成されています。
看護師の募集条件は正看護師もしくは准看護師の資格を持っていること、看護師として最低3年、出来れば5年以上の勤務経験があること、出来れば大学などの教育機関や企業の医務室の勤務経験があれば更に有利に採用されます。
保健管理センター内にはカウンセリングルームがあり、ここの担当はカウンセラーですが、カウンセリング関係の資格を持った看護師が仕事を手伝うこともできます。
大阪市立大学の基本データ
大阪市立大学は、大阪市が設置した公立大学です。前身となる学校が1880年に創立され、大阪市立大学という名前で統合されたのは1949年のことです。
本部は大阪府大阪市住吉区杉本3-3-138となっています。前身となったのは旧制大阪商科大学で、創立当初は日本で最初の市立大学でした。
キャンパスは全部で3つ、本部のある杉本キャンパス、医学部とその附属病院がある阿倍野キャンパス、梅田サテライトです。どのキャンパスもJRや地下鉄、電鉄と近い距離にあり、通勤、通学に便利なキャンパスが揃っていることが特徴のひとつです。
学部は商学部、経済学部、法学部、文学部、理学部、工学部、医学部、生活科学部の8つで構成されています。学部学生が6,526名、大学院学生が1,788名、職員が2,113名所属しています。学生のうち留学生は341名で、中国からの留学が最も多く、274名です。残りはアジア各国、アメリカ、ロシア、ヨーロッパ諸国、オーストラリアなどです。特徴は多くの教育研究組織・附属施設を抱えていて、所属する学生や職員の数が多いという点です。
現在同じく大阪府内にある大阪府立大学との統合を進めており、実現すれば日本最大規模の公立大学となる予定です。現段階でも首都大学東京に次いで規模の大きい公立大学であるため、3番目に規模の大きな大阪府立大学との統合が実現すれば、研究分野の見直しや必要な分野への力の入れ方などが可能となるでしょう。