正職員の給料相場

循環器科看護師の正職員における平均年収は、他の診療科と比較しても、高めだと言われています。

勤務する病院や医院・クリニックなどによっても差はありますが、とりわけ規模の大きな総合病院で働く看護師の給料は、平均よりも高く設定されているというのが一般的となります。

その理由としては、専門的な知識や技術が他の科目よりも必要とされることや、CCU業務があること、緊急性の高い救急対応が頻繁に求められることなどがあげられています。簡単に言うと、循環器科は難易度が高くて多忙な科目であるから、給料も高めであるということが言えます。

また、循環器科は、心筋梗塞や心不全などで急患搬送されて来る患者が多いことから、残業が他と比べても多くなるというのが特徴となります。そのため残業手当がたくさん付くことから、年収が高くなるという傾向もあります。

循環器科には大きくわけて循環器外科と循環器内科の2種類がありますが、より基本給が高くなるのは、術前・術後ケアが加わる、循環器外科であるということが言えます。多くの病院では、手術室には手術室担当の看護師を置いていますが、術前・術後の患者のケアを担当する看護師にも、術式などの知識は求められることとなります。

そのため循環器外科は看護師の職場の中でも、難易度が高く基本給も高い科目となっています。一方で手術治療を行っていない循環器内科だけを取り扱う病院や医院・クリニックなどでは、看護師の基本給は、それほど高くは設定されていない傾向があります。

他の診療科の平均的な基本給と同等程度か、やや高めである場合が多くなっています。ただし残業が多いという点においては、年収に換算すると、平均よりも高くなるといった傾向があります。

同じ循環器科であっても外科と内科では給料に差が出てきますが、単純に収入のよい方を選ぶというのは禁物です。循環器外科は高い能力が求められるため、向上心が高く体力的にも自身のある人が、向いていると言えるでしょう。

アルバイト・パート・派遣の場合の時給相場

循環器科における看護師のアルバイト・パート・派遣の募集は、おもに循環器科の専門病院や、小規模の医院やクリニックなどで行われている傾向があります。規模の大きな総合病院などでは、夜勤専従の募集なども見られます。

非常勤の看護師求人は循環器科の中でもとくに、循環器内科で多く行われているという傾向があります。仕事内容については療養病棟や一般病棟での勤務が多く、患者のケアや身の回りの世話、生活指導などがメインとなります。

循環器科におけるアルバイト・パート・派遣の時給相場は、勤務場所によっても差はありますが、日勤の場合では2,000円~2,500円前後というのが平均的となっています。夜勤の場合では、1回につき32,000円~35,000円前後というのが平均的となります。非常勤であっても、社会保険が完備されていたり、交通費が全額支給されているというのが一般的となっています。

また、循環器科は、看護師の職場の中でも難易度が高く多忙であることから、紹介予定派遣を受け入れているという病院が多くあります。

紹介予定派遣というのは、とりあえず派遣社員として一定期間勤務したのちに、病院と自身が合意をした上で、病院から正職員として直接雇用されるというシステムのことを言います。

派遣期間中は決められた時給が給料となりますが、直接雇用された後は、病院の設定する給与を受け取ることができます。他の診療科からの転職で、適応できるかどうかが心配という人などは、利用してみるとよいでしょう。

循環器内科におけるアルバイトやパートの募集では、日勤のみという募集も多く見られます。とくに外来を専門とする、小規模の医院やクリニックなどで見ることができます。

そのため、多忙と言われている循環器科ではありますが、こういった場所では、家庭を持つママさんナースも多く働いています。経験者であれば、なお優遇されることでしょう。