休職は病院の自由裁量によるところが大きい

看護留学を希望している人の中には、いったん今の仕事を休職して、その期間を利用しようと思っている人もいるでしょう。

しかし休職に関して注意しないといけないのは、看護師が給食の申し出をしたところでそれを受け入れるかどうかは病院の自由裁量によるところが大きい点です。ですから看護留学のために休職を申し入れても、希望を聞き入れてもらえない可能性も十分ある点は留意しておく必要があります。

看護留学で休職が認められるためには、くだけた言い方をすれば、病院が快く休職を受けられるように持っていくことです。病院のさじ加減一つで決まってしまうと思って、どううまく話を持っていけるかを考えることが大事です。

休職が認められるために

休職が認められるためには、まず病院を辞めるときと一緒で直属の上司に相談することです。いきなり「休職したい」と病院の関連する部署に持っていくと「直属の上司はきちんと管理しているのか?」という話になりかねません。

上司としても、自分の頭ごなしに話を進められたと思ってしまって、良い気はしないです。ですから上司と2人きりで休職について話をしてみましょう。

この時に看護留学をしてスキルアップをしたい、今後の自分の仕事に生かしてみたいということを上司にアピールすることです。「この理由であれば、休職してでも留学をする意味はある」と上司に思わせるようにアピールすることが大事です。

また休職することで、あなたの抜けた穴が生まれ、他の看護師がその穴埋めを当面は行っていく必要があります。そのようなことに関しても申し訳ないという気持ちも見せると、上司も休職に関して前向きに考えてくれるでしょう。

具体的なプランもできているのであれば、上司に打ち明けると良いでしょう。たとえばどの程度の期間看護留学に出るのか、帰国してどのくらいで復職してくれるのかといったことを話しておけば、相手もマネージメントがやりやすくなります。

また看護留学をしているときに、病院や上司とは電話でもメールでも構わないので、連絡が取れるようにしておくことも大事です。メールアドレスや現地に到着したら速やかに連絡先を上司に伝えておきましょう。

海外留学中の収入について

休職中ですが、原則給料は出ません。また看護留学するとなると教育費や現地滞在にあたっての生活費などの面倒を見ないといけません。ですから資金をどうするかを考えておく必要があります。

休職中無収入になるのが普通ですが、大病院の中には一部休職中も一部給料の支払いに対応しているケースもあります。

休職は仕事をいったん休むことで、労働契約そのものがなくなったわけではないです。ですから会社は厚生年金や健康保険に関して、会社負担分は継続して支払ってくれるはずです。このような部分に関しても、事前にしっかり確認しておく必要があります。

休職制度に関しては、病院ごとに取扱いに違いがあります。そこで休職制度を使って看護留学を検討しているのであれば、就業規則で確認することが大事です。たとえば休職制度は認められているけれども、1年間の期間限定としている病院も結構あります。

たとえば看護留学の中でも人気の目的地に、オーストラリアがあります。もしオーストラリアの大学院に進学して、修士を取得しようと思っているのなら、ほぼ確実に1年以上現地で勉強する必要があります。この場合上限1年までの休職しか認めていない病院であれば、いったん退職をしなければならなくなります。

引き継ぎもしっかりと

看護留学をするために休職するのであれば、皆さんが担当していた仕事を他の誰かが引き継ぐ形になります。

そこで後継者が戸惑うことがないように、仕事内容をしっかり説明することも大事です。またもし伝えきれなかったときのために、メモなど仕事のマニュアルを残しておくと後任の方も安心でしょう。