看護師の中には日本国内ではなく海外で看護師として医療活動に携わっている人もいます。基本的に看護師という職業は世界中どこでもあり、世界中で医療サービスを求める人もいますから、本気になれば就職は可能です。

ただし生活環境は大きく違いますし、言語・文化の違いなど克服すべき課題はたくさんありますので覚悟をしておかないといけません。

海外で看護師として仕事することに興味のある人の間で、気になるポイントとして給料がやはりあるでしょう。

海外の看護師の給料ですが、日本と一緒でどのような病院で仕事をするかによって変わってきます。またどの国・地域で就職するかも給料を決める重要なポイントになります。

海外で勤務するときに一つ忘れてはならないことに、ボーナスがあります。ボーナスは海外でもあることはありますが、日本のそれとは根本的に異なります。

日本だと勤務している人全員に支給されることが多いです。しかし海外の場合、成績優秀者だけが支給されるシステムをとるのが一般的です。この部分を間違えないように注意しましょう。

アメリカで働く看護師の給料

日本人にとって、比較的なじみのある国ということでアメリカにわたって看護の仕事をしてみようと考える看護師は多いです。

アメリカの看護師の給料ですが、どの病院に勤務するか、また看護師の能力や経験によって、かなりのばらつきがあります。少ない人だと年収300万円程度で仕事をしている看護師もいますし、活躍している人の中には年収1000万円もらっているケースもあります。

日本の看護師は医者の下にどうしても見られがちです。しかしアメリカは医者と看護師は対等という意識があって、医者の方針に納得できない場合には堂々と反論するのが当たり前の環境があります。このため、看護師としてのプライドを高く持って業務にあたっている人が多いです。

アメリカの場合、完全能力主義なところがあります。認められないと冷遇されますが、頑張れば頑張った分だけ給料などの待遇に反映されます。大変ではありますが、見方によってはやりがいのある環境とも解釈できます。

オーストラリアで働く看護師の給料

オーストラリアに留学して、現地の資格を取得し、その後就職する看護師も結構多いです。オーストラリアの看護師の給料ですが、日本のそれに近いところがあります。

初任給で年収500万円程度は日本と比較すると高いですが、全体の相場は500~700万円で日本の給料事情に近いです。

ただしオーストラリアの看護師になった時には、日本ではよくある退職金やボーナスの支給がないとか、交通費も給料の中に込みになっているケースも多いです。またオーストラリアは税金が高いと言われているので、節約生活を意識しないと家計のやりくりが大変になります。

ただしオーストラリアの看護師を見てみると、ワークライフバランスのしっかりしている職場が多いです。日本のように長時間残業をしないといけないとか、なかなか休みをもらえないといったことはないようです。

中には週3日休みが取れて、趣味の時間に充てるとか、旅行をしている人もいるほどです。給料はあまり高くなくても良いから、自分の時間もしっかり確保したいと思っている人は、オーストラリアへの就職も検討しましょう。

イギリスで働く看護師の給料

イギリスの看護師の場合、年収の相場は350~500万円といったところになるでしょう。日本の看護師と比較すると少し少なめの印象があるでしょう。これはボーナスのないことが関係しているかもしれません。

給料は少ないですが、待遇は良いとされています。たとえば休みはしっかりと確保されていると言われていて、日本人看護師の中には休みのたびに帰国しているほどスケジュール的に余裕のある勤務場所もあるといいます。

またイギリスの場合新たに看護師資格を取る必要はなく、日本の看護師免許を持っていれば登録しただけで働ける手軽さも人気の要因です。