看護師の仕事は、ハードで重労働と思われています。
しかしクリニックの仕事は、必ずしも重労働というわけではなく、クリニックの仕事に魅力や興味を持ち転職を考えていらっしゃる方もいると思います。
そこでクリニックに転職した際のメリットやデメリットをお伝えしたいと思います。
クリニックに転職するメリット
身体的に楽である
病棟では患者さんの移動介助や体位変換など重労働を行い、腰や膝など痛めてしまう看護師は大勢います。
クリニックは、患者さんが自分で通ってきたり、付き添い者と一緒に通ってくられる方がほとんどですから体位変換などの重労働をするということはありません。
足腰の弱い方の歩行の軽介助は行いますが、クリニックの移動介助といったらこの程度です。
すでに腰などを痛めて、転職を考えていらっしゃる方もいらっしゃると思います。クリニックは午前診療と午後診療の間の休憩時間が2〜3時間空いていますから、その間で十分身体を休める事ができます。
休憩時間については、次にお伝えしますね。
休憩時間が長い
クリニックにもよりますが、大抵午後診療は9時〜12時、午後診療は15時〜19時くらいを診察時間としているところが多いようです。
午前診療と午後診療の間の時間は、休憩時間になります。
私はこの休憩時間に一旦帰宅して、朝できなかった家事を済ませてきたり、買い物を済ませたり、銀行や役所などの用事をすませたり、カフェでゆっくり過ごして午後の英気を養う!なんて事もしています。
頭痛が辛かった日は、クリニックの診察台や休憩室のソファで昼寝させてもらったこともありました。
病院勤めでは、昼休憩を十分に取れなかったり、休憩が取れても院外に出るなんてできませんでした。
クリニックに勤め、お昼休憩で身体を休める事ができたり、昼間に家の用事ができるのは本当に有り難いですね。
また病院勤め時代に憧れた「OLさんのようにお財布持ってランチに行く」という夢も叶いました。
アットホームなあたたかい職場
クリニックは元々少人数のスタッフで運営しています。だからこそ、スタッフ間の人間関係がギクシャクしていたり、経営者である院長先生の発言に反対はできないなど、働きづらさを心配してしまうと思います。
しかし、クリニックでは働くスタッフがいなくてはクリニック自体が存続できないので、院長先生をはじめ、スタッフ皆が働きやすい職場づくりを工夫しているところが多いように思います。
私が勤めるクリニックは、院長先生はじめ、スタッフが気持ちの良い挨拶をしてくれますし、みんなで早く終わるように声かけあって助け合っています。
昼休憩などに製薬会社さんの勉強会に出るとボールペンだけでなく、豪華なお弁当もご馳走になれますよ。
そして歓送迎会や納涼会などは院長先生もち。そしてお金を払ってくれる先生は出席しないので、気兼ねなく楽しんでいます。
忙しくて残業の日(収益が良い)には、院長先生が必ず「お疲れさま」と言ってくれるのも、クリニックのスタッフとして一体感があって嬉しくやりがいを感じます。
スタッフの家族が具合が悪い時は、優先して診てもらえていました。
アットホームで人間関係があたたかく働きやすいクリニックに出会えた今、病棟で働くよりもラッキーな事が増えたと思いますし、クリニックのスタッフが団結しているように思えます。
カレンダー通りの診察日で大型連休も取れる
大抵のクリニックは、日曜祝日は休診、土曜日の午後も休診、と掲げているところが多いと思います。またクリニックによっては、平日も1日休診であったり、午後休診というところもあります。
クリニックの診療はカレンダー通りに休みのところが多く、あらかじめ予定が立てやすいのは魅力です。
またゴールデンウィークやお盆休み、年末年始などの大型連休があるというのも嬉しいですよね。
楽な割には、お給料がいい
クリニックの経営状況によりますが、求人情報など見ると病院に比べクリニックの方が時給や月額給与が低い傾向にあります。
しかし私は、クリニックでの仕事量や身体が楽な事を考えると、身体を酷使しない割にお給料がいいなと思っています。
しかし自由診療の美容整形などではこの限りではなく、むしろ病院よりもお給料が高いケースもありますので、検討の余地ありです。
また病院での福利厚生と言ったら住宅手当てや扶養手当て、交通費などがついていると思います。
個人経営のクリニックでは病院のように様々な手当ては難しいですが、交通費全額支給や健診代の補助を頂けるクリニックがほとんどです。
医療業界でない会社では、交通費〇〇〇〇円まで支給と制限を設けている所も多いので、クリニックで全額支給頂けるのはありがたいと思います。
自分の好きな、得意な分野で勤める事ができる
〇〇科メインのクリニックなど、メインとなる科があらかじめわかるので、自分に自信のある診療科を選んで働く事ができます。
病院では、希望した病棟に配属されなかったり、異動させられてしまう事もあるので、はじめから希望分野で働く事ができるのは魅力的です。
また日々の診療や製薬会社の勉強会などでその診療科をより専門的に学習していく事ができるのも強みでしょう。
クリニックに転職するデメリット
仕事が楽な反面、飽きやすい
軽症な患者さんが来るところですから、急変もありませんし特別難しい処置はありません。
すぐに仕事に慣れて、働くことができるのは魅力的です。
しかし、毎日の患者さんの変化や業務に刺激を求める方や、常に最新知識や技術を身に付けたいと希望する方には、クリニックの勤務は同じような業務の連続に物足りなさを覚える方もいます。
今はがん免疫療法クリニックなどより高度で最先端の専門的クリニックもありますので、クリニックを選ぶ際には自分にあうクリニックを選ぶ事も重要です。
拘束時間が長い
お昼休憩が十分に取れる反面、大抵午後診療は9時〜12時、午後診療は15時〜19時くらいと拘束時間は長くなります。
また19時になっても患者さんがいれば残業となります。
小さいお子さんがいらっしゃる方や家族の協力が得られにくい方はクリニックの仕事はなかなかハードルが高くならざる得ません。
しかし非常勤でしたら、午前診療のみ、午後診療のみ、
何時から何時までと働き方も選べるクリニックもありますので自分にあった働き方がしやすいと思います。
急な休み、勤務変更は難しい
少人数で運営しているクリニックですので、急な休みや勤務変更は交代ができずに難しくなります。そして、急に休まれた時には、スタッフの負担がとても大きくなります。
受け付けの方が急に休んだ時は、看護師が電話番も窓口対応もカルテ出しも行う事となりテンヤワンヤした経験があります。
また私の勤めていたクリニックは看護師常勤2名、非常勤務2名でした。ただでさえクリニック診察日に休みを取るのは難しい中、急な勤務変更は言いだしにくかったが現状です。
小さいお子さんがいらっしゃる方は、急な発熱などありますから、よほどクリニックの理解がない限り難しいでしょう。
雑用も看護師の仕事
トイレ掃除や器材の洗浄・消毒・滅菌、備品管理、クリニックの掃除なども看護師の仕事になります。
病院勤めでは、やらなかった雑用も仕事になります。
ちなみに私は、トイレ掃除当番の日は、いつもより早く出勤しトイレ掃除して、クリニックの掃除は皆んなで業務終了時に行なっていました。
早めの行動が◎
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