秋田県在住の看護師で、フライトナースの仕事を希望している人もいるでしょう。フライトナースになるためには、まず何と言ってもドクターヘリのある医療機関でないといけません。

秋田県でドクターヘリを用意している医療機関は、秋田駅から5km程度離れたところにある秋田赤十字病院だけです。

秋田赤十字病院のドクターヘリの活動状況がどのような感じなのかについて、以下で紹介していきます。

秋田赤十字病院のドクターヘリの概要

秋田赤十字病院のドクターヘリですが、2012年1月から運用開始されています。基本ですが8位半から17時半までの間運航します。ただし17時半よりも季節によっては早く日没になることもあるでしょう。

その場合には日没の予定時刻から30分前までに運航は打ち切られます。基本毎日運航していますが、悪天候による視界不良時にはドクターヘリを飛ばせないこともあります。

秋田赤十字病院のドクターヘリの運航範囲ですが、秋田県内であればどこでも飛ばします。県内であれば、基本30分以内で現場に到着することが可能です。もし大規模災害が起きた場合には、県外に派遣されることもあるでしょう。

ドクターヘリで現場に急行し、そこで必要な応急処置をして医療機関に搬送します。秋田赤十字病院に戻す場合もありますが、現場から近い地域にある2次救急医療機関や救命救急センターに代表されるような3次救急医療機関に搬送することもあります。

どの医療機関に搬送するかは患者の容体などを見て、フライトドクターが判断しますのでその指示に従います。

どの程度の頻度でドクターヘリは飛ぶのか?

フライトナースになるにあたって気になるのは、ドクターヘリがどの程度の頻度で飛ぶかではありませんか?

2012年から運用開始されている秋田赤十字病院のドクターヘリですが、2016年7月までに1166回の出動件数を記録しています。

だいたい例年200~300件くらいのペースでドクターヘリは出動する傾向が見られます。2016年度に関してですが7月の時点ですでに100件を超えています。

ですからこのペースで行くとかなり多めのドクターヘリの出動が予測されます。

少なくても2日に1回以上のペースでドクターヘリは出動している計算になりますから、フライトナースとしての経験を積み、スキルアップしていきたいと思うのであれば、秋田赤十字病院は理想的な職場の一つといえるでしょう。

研修を受けられることも

秋田赤十字病院のブログなどをチェックしてみると、病院のフライトナースの中には研修を受けた経験を持っている人もいました。

フライトナースで、群馬県のドクターヘリに同乗する研修を経験している人がブログにて紹介されていました。

5日間にわたる研修ということでしたが、実際に出動して、現場では救命処置を群馬県のフライトドクターやフライトナースと一緒になって行ったといいます。

またヘリで現場に向かう際に、どのようにして情報収集をするのか、どんな準備をするかも目の当たりにできたといいます。

フライトナースの体験談によると、通常の救命救急センターの治療活動とはかなり勝手の違うことを実感できたといいます。

安全面や資材面、現地における活動なども普段とはかなり違うようです。そのようなことが身を持って経験できたことは大きかったという感想が紹介されています。

このように秋田赤十字病院では、他県のドクターヘリに同乗することでフライトナースとはどういったものなのかを学習できるようなプログラムも用意しています。

出動する頻度もそれなりにありますし、秋田県の場合冬場は雪の降ることもしばしばあるでしょう。中には豪雪地帯に冬場ドクターヘリを飛ばすこともありますので、体力が何よりも要求されます。

そのような大変な仕事であると理解した上で、秋田赤十字病院に転職しフライトナースを志しましょう。