神奈川県には医療機関も数多いので、看護師として活躍している人も多いでしょう。その中には救命救急看護のスキルアップをするために、フライトナースになりたいと思っている人もいるかもしれません。

神奈川県でフライトナースになるためには、東海大学医学部付属病院への転職を検討しましょう。神奈川県かでドクターヘリの基地になっているのは、東海大学医学部付属病院だけだからです。

東海大学医学部付属病院の救命救急センターに就職して、キャリアアップを積むことが神奈川県でフライトナースになるための唯一の方法です。

東海大学医学部付属病院のドクターヘリ概要

東海大学医学部付属病院は1999年から1年半にわたって、テストケースとしてドクターヘリの運航を開始しました。

その後2001年から厚生労働省の「ドクターヘリ導入促進事業」の一環として、本格的な運用を開始しています。

神奈川県というと東京に隣接していて、横浜や川崎のような大都市もいくつかあるので都市化の進んでいる地域というイメージがあるかもしれません。

しかし場所によっては、救命救急という側面では問題のある地域も見られます。陸上から急患の搬送をする場合に時間がかかるエリアでも、ドクターヘリがあればすぐに患者を搬送することも可能です。

たとえば神奈川県西部には湯河原という地域があります。温泉旅館がたくさんある地域で、静かで自然豊かな場所です。

地理的な問題もあって、救急車で医療機関に搬送するとなると1時間前後かかってしまいます。しかしもしドクターヘリを出動させれば、10分弱に短縮できます。

深刻な症状の患者はいかに早く適切な処置を受けられるかが、生死を分けるといわれています。その意味ではドクターヘリで迅速に搬送することは、神奈川県民の命を救うためにも大切なことです。

東海大学医学部付属病院のドクターヘリの特徴

東海大学医学部付属病院で運用しているドクターヘリですが、川崎重工製のBK117C-2型というヘリコプターを使っています。

このヘリコプターですが、大変コンパクトサイズになっているので狭いスペースの場所でも離着陸できます。

ヘリコプターの内部ですが、応急処置が施せるだけの医療機器が装備されています。具体的には心電図のモニターや医療用除細動器、エコー、医療用酸素などです。

患者をストレッチャーに乗せた状態で搬送できるだけのスペースは確保されています。フライトドクターやフライトナースのような医療スタッフの他にも、飛行スタッフも同乗します。

民間運航会社に所属する、飛行経験豊富なスタッフが運航しますので高い安全性は担保されています。

神奈川県のドクターヘリですが、神奈川県内であればどこでも急行できます。その他にも静岡県と山梨県とはドクターヘリの相互協力協定を結んでいるので、それぞれの一部地域にも必要に応じてドクターヘリを派遣することもあります。

神奈川県のドクターヘリの運航時間ですが、8時半から期間によって終了時刻は異なります。3~9月は17時半、10月は16時半、11~1月は16時、2月は16時半となります。ただし悪天候でヘリコプターを飛ばすのに危険であると機長が判断すれば、飛行を中止することもあります。

神奈川県のドクターヘリの運用実績は?

神奈川県ではどのくらいの頻度でドクターヘリが飛んでいるのか、フライトナースを希望している人にとって気になるところでしょう。

神奈川県ではドクターヘリを導入してから15年以上の実績を誇りますが、大体年間250~400件程度で推移しています。

ドクターヘリを導入した当初は400件近い出動件数を誇りましたが、ここ5年間くらいは多くても280件台で300件を超えることは少ないです。

しかしそれでも1日に1件近くのペースで出動しているので、フライトナースとして現場急行する経験はたくさん詰めるでしょう。