子どもが4歳から6歳になり、幼稚園や小学校に入ったことをきっかけに、それまで家事や育児に専念していた方の中も、「そろそろ看護師として復職したい」と一度は考えるのではないでしょうか。

そこで今回は、非常勤の仕事を検討している4歳から6歳のママナースへ、ぜひ事前に知っておいていただきたいポイントを、ご紹介します!

4歳から6歳のママだからこその、子ども側のハードル

1歳から3歳までの低年齢のお子さんがいるママナースと比べると、4歳から6歳のママナースには、非常勤として働くためのハードルがまた別に立ちはだかります。

そこで、4歳から6歳のママが新たに非常勤ナースとして働くにあたって、まずは子供側のハードルについて、解説します!

幼稚園と仕事の両立

4歳から6歳となると、ほとんどのお子さんが幼稚園に通っているかと思います。

幼稚園は保育園に比べて保育時間が短いため、幼稚園の保育時間にあったナースの仕事を探すとなると、かなりハードルは高くなります。

また、幼稚園には保育園とは違い、夏や冬に長期休暇があるため、幼稚園がある間は働けても、長期休暇に入ってしまうと仕事ができない、というジレンマに陥ってしまいやすくなります。

小1の壁

6歳になると、子どもは小学校に入学します。

小学校も低学年のうちは14時頃には帰宅となりますが、仕事を14時までに終わらせることはかなり難しくなっています。

一方、仕事をしながら働くママのために、学童保育がありますが、働くママの増加によって、希望者が全員学童保育に入れるとは限らないため、親が仕事の調節を余儀なくされるケースもあります。

非常勤ナースでも、子ども側のハードルはクリアできる!?

慢性的な看護師不足を解消させようと、子育て中のナースを対象として、福利厚生を充実させている職場も増えてきました。

では、4歳から6歳のママナースが非常勤として復職する場合、先ほどあげたハードルをどうすればクリアできるのでしょうか?検証してみました!

幼稚園の前後に、子どもを預かってもらうために

仕事のことだけを考えるならば、非常勤として復職するにあたり、子どもを長時間預かってもらえる保育園や院内保育所を利用することが、一番早くハードルを乗り越えられる方法となります。

しかし、現実的には非常勤として新たに仕事を探そうとする場合、認可保育園へ入園できる順位はかなり低くなってしまうため、入園することはかなり難しいといわざるを得ません。

また、せっかくお友達ができた幼稚園なのに、自分が復職するという理由で転園させるのはかわいそうですよね。

そこで、お勧めなのは考え方を変えて、「幼稚園前後に子どもを預かってもらえるところを探す」ことです。

自治体によっては、「ファミリーサポート」という、地域の住民同士で子育てや介護を助け合うという制度を導入しています。

このファミリーサポートを利用することで、幼稚園の前後に子どもを預かってもらうことができます。

また、幼稚園の送迎や、幼稚園が終わった後、または幼稚園が長期休暇中に預かってもらうために、あえて幼稚園の他に認可外保育園とも契約し、双方を利用して子どもを預かってもらうという方法もあります。

認可外ならば認可保育園と違い、入園できる順位などはないので、お勧めですよ。

小学校が終わった後にも、安全に過ごすために

学童保育も認可保育園同様、常勤で働く人が優先的に利用することができます。

そのため、非常勤のナースとして働こうと考えている場合、学童保育を利用することは難しい状態と言えます。

このような小1の壁が問題となっている中、今注目されているのが「送迎つきの習い事」です。

学童保育にははいれなかったけれど、学校が早く終わった後、一人でお留守番させるのは心配。

そんなお母さんたちのニーズを受けて、自宅近くまで送迎がある習い事が増えているのです。

小学校に入学後も、上手にこういった習い事に通わせることで、自分が仕事を終わるまで安全に過ごすことができます。

4歳から6歳のママが非常勤ナースとして働くと…?

非常勤であったとしても、4歳から6歳の子どもの預け先については複数の選択肢があります。

一方、4歳から6歳のママナースが非常勤として新たに働くとしたら、仕事上にはどういったハードルがあるのでしょうか?検証してみました。

最低でも4年のブランクがある

非常勤ナースとして働く場合、まず考えなくてはいけないのが「ブランク」です。

4歳から6歳のママである場合、結婚や妊娠をきっかけに看護師を辞めていたとすると最低でも4年以上、現場から離れていることになります。

よって非常勤として働くにあたっては、最低でも「4年以上ブランクがある」ことは念頭に置き、仕事を選ぶことが大切となります。

仕事の中には、ブランクのある看護師でも歓迎としている求人や、ブランクのある看護師を対象とした研修を実施しているところもあります。

仕事を選ぶ際には、こういったブランクを考慮してくれる職場を選ぶと良いでしょう。

非常勤なのに、残業を頼まれてしまう

非常勤として働くメリットとして、「自分で就業できる時間を指定することができる」ことがあげられます。

しかし、実際には非常勤であったとしても、残業を頼まれてしまう職場は少なくありません。

そこで、非常勤ナースとして新たに働くにあたっては、必ず「残業ができない」こと、「終業時間を厳守してほしいこと」を事前に採用側にしっかり伝えることが大切です。

これらを伝えることで相手の印象が悪くなってしまったとしたら、その職場には縁がなかったと考えるべきです。

なぜ、常勤ではなくあえて非常勤を選んだのか。

その理由を考えた上で、自分の条件を認めてくれる職場を慎重に選ぶことをお勧めします。

最後に

非常勤は、常勤と比べ様々な制約がある代わりに、自分で働く日や時間を選択できるなど、様々なメリットがあります。

子育てと仕事を両立させるために、子ども側、そして仕事上の様々なハードルについて、一つひとつ見極め、それぞれの解決策を具体的にイメージしておくことで、スムーズに復職することができるはずです。

皆さんがママとしてだけでなく、再び看護師としてご活躍されることを、願っています!