新人時代もやっと終わり、これから看護師としてのキャリアを積んでいこうと思える将来を想像していたのに、むしろ辞めたいと強く思っている方はいませんか?

こんな看護師2年目を迎えるとは、就職当時は全く考えていなかったかもしれません。

しかし、看護師の現場は様々な困難が立ちはだかる場所でもあります。皆さんは一体どういったことに悩んでいらっしゃるのでしょうか。

ここでは、看護師2年目が抱えやすい悩みと、転職して前向きにはたらけるアドバイスができればと思います。

私も看護師としてだいぶ経験を積んだ方ですので、先輩として皆さんのお役に立てたら嬉しいです。

看護師2年目が陥りやすい悩みとは一体何でしょう?

では、実際に看護師2年目はどのようなお悩みを抱えて、看護師を辞めたいと思ってしまうのでしょうか。代表的な原因をいくつか挙げてみました。

皆さんのお悩みにあてはまるものはありますか?

独り立ちをする時期

2年目になると、途端に先輩のサポートが薄くなりますよね。新人ではなくなり、看護師として認められたという証でもあります。

もちろん、手放しで全て行えるわけではなく、場合によっては先輩のフォローが付きますが、基本的には自分のことは自分で行うことを求められる時期です。

これまでは多少間違えても、先輩が助け舟を出してくれていたものの、まずは自分で判断することが多くなり、不安を感じる時期でもあります。

また、逆に自信を持っている場合には、やっと先輩の目から離れて、一人で看護ができると積極的になったりするかもしれません。しかし、このタイミングが実はとても危険なのをご存知でしょうか。

先輩の目がないホットした感情と、過信することで、ミスが発生しやすいのです。

もしかしたら、こういった時期にミスをして、辞めたいと思っている人も、中にはいらっしゃるかもしれないですね。でも大丈夫です。経験を積むうちに解消される問題ですし、失敗から今の職場に居ずらいのであれば、後半でご紹介する転職を考えてみてください。

看護師を辞たいと思う前に、他の選択肢を覗いてみてください。

後輩が入ってくる

自分が新人でなくなるということは、次の新人が入ってくるということです。

新人さんは、皆さんが経験したように、緊張しながら働いているため、少しでも話しやすい2年目の皆さんに、質問をぶつけてくる機会も多いと思います。それはすなわち、皆さんがフォローする側になるということです。

しかし、実際には2年目と言えども、まだ十分なことをできるわけではないので、不安もいっぱいの中、後輩の対応を行うことは、意外と大変な作業であったりするわけです。

それが、例えば理論立てないと動くことができなかったり、患者さんに寄り添うことができないような新人の場合には、手こずり、自分の業務が進まないこともあるかもしれません。

また逆に新人にどんどん先を越され、悔しい思いをして、悩んでいるかもしれません。

焦りを覚える

これは実際、私も2年目で抱えた悩みなのですが、一緒に入職した同期は、医療処置をどんどんこなす部署への配属だったため、経験を積み重ね、自分より何歩も前に行っていました。

具体的には、手術後のケアを一人でこなせるようになっていたり、呼吸器の扱いをマスターしたりするなどです。

私は、医療処置のほとんどない内科に勤務していたので、その焦りは日に日に増していき、辞めて他の職場へ行きたい気持ちでいっぱいになっていました。

皆さんは、そのような気持ちになっていませんか?この悩みは向上心があるからこそ、悔しい気持ちになり、早く環境を変えたいと思いますよね。

では、一人立ちへの不安や、後輩への悩み、スキルアップへの思いなどを解決するためには、どうしたら良いのでしょうか。

それはやはり転職だと思います。

次の章では、転職を成功させるための秘訣についてご紹介したいと思います。

転職してもっと前向きに働くことを目指しませんか?

転職をする最大限のポイントは、もっと前向きに楽しく看護師を続けることです。辛い最初の年を乗り越えてきたのに、辞めてしまうのはとてももったいないです。

ご自分が納得できる職場を探しましょうね。

転職する際のアドバイス

自分の求めている職場をまずはとことん追求することが第一です。

それは、独り立ちが不安なら、一人でも安心して自信をもって看護ができるようなクリニックなどの環境を選択するのも良いかもしれません。

後輩のことで悩んでいるなら、勤続年数の長い人が多い、中規模病院などの職場を選択するのはどうでしょうか。職員が長く勤める職場は、人間関係も良いことが多いので、その他の悩みも解決すると思います。

スキルアップで焦っているなら、救急や、ICUなどの一気に即戦力となれる職場に行くのが良いでしょう。

いずれにしても、自分が何を重視するのか、プライベートなのか、時間なのか、お金なのかなど、その他の要素も加味して、最大限叶う場所を選んでください。

もしかしたら、2年目なのに、職場を変えることに抵抗がある人もいるかもしれませんが、仕事へ行くのが辛く、嫌に感じるくらいなら、臆せず転職した方がよいと思います。

自分が楽しくないと思って働くことで、モチベーションが下がりますし、結果として患者さんへの良い医療を提供することもできないからです。

どのような職場に転職したとしても、一つだけ重要なポイントがあります。

それは、面接時に早くに転職をすることのマイナスイメージ払拭することです。要するに、看護師としての経験が浅いうちに次の職場に移るというのは、採用側からすると、何があったのだろうと疑問に思うわけです。

そして、場合によっては、就職してもすぐに辞めてしまうかもしれないという懸念を与えることになります。

そこで、そういうネガティブな印象を与えない工夫が必要です。

具体的には、転職先で何をしたいと思っているか、今後の自分の将来の看護師像をどう考えているかなど、前向きな姿勢を示すことがとても重要です。

これは医療の世界に限ったことではなく、一般企業の面接においても同じですが、やる気を見せることはとても重要です。そしてそれが、パフォーマンスではなく、真意をして相手に伝わる必要があるので、面接前に答えを準備しておくことをお勧めします。

そんなことを言われても、上手く伝えられないかもしれないと不安になっている人もいますよね?

そういう場合には、ごく通常の面接の仕方を勉強するのも一つの手です。私たち看護師は、企業で言う「会社の常識」に触れる機会がとても少ないです。

それゆえ、一般的な面接の受け答えも知らないことの方が多いと思います。そこで、まずは基本を押さえておくことで、心の余裕にもつながり、思うように受け答えができるようになります。

とにかく、思いをぶつけることが大切です。

そのためには、まずは自分が欲しているものを十分に理解すること、そしてそれを伝える練習をすることです!

最後に

転職を前向きにして、新しい看護師人生を送ろうと思えましたか?

まだそこまで踏み切れないと思う人がいらっしゃたら、まずは自分が何を求めているのかだけを書き出してみるのも良いでしょう。

そうすることで、悩みが整理され、気持ちが軽くなります。

せっかく苦労して通り抜けた新人時代です。この経験をここで終わらせずに、次へとつないでくださいね!

一緒に頑張りましょう。