仕事は楽?辛い?

MRI室で働く場合、まず最新の医療知識を覚えたい人、多忙さが苦にならない人にとっては楽に感じられるかもしれません。逆に、あまり最新の医療知識を覚える好奇心がない人、多忙さに耐えられない人にとっては辛く感じられることでしょう。

MRI検査は近年の医療において必要不可欠であり、ほぼすべての診療科から必要とされます。必要とされることに喜びを感じられれば、仕事を楽しく感じられることでしょう。


向いている人は?向いていない人は?

MRI室で勤務する看護師に向いている人は、検査前、検査中、検査後の患者さんに対して、異変が起きていないか知る観察力を持つ人です。

MRI検査は検査前にはMRI検査のメリットとデメリットについて説明し、納得してもらうのが仕事です。そして検査中には副作用が起きた場合には、即座に対処できる判断力が必要とされています。

特に造影剤投与を行った時には、アナフィラキシーショックを起こしかねないため、観察力がある人が向いています。検査後には長時間横になっている患者さんが眩暈を感じたり、副作用を起こしたら即座に対処する実行力を持っている人が向いています。

向いていない人は、咄嗟の判断力や実行力が欠けている人、患者さんへの説明が上手くできない人です。


どんな求人を選ぶべき?

MRIは機械も検査技術も日々進歩しているため、出来るだけ最新の機械を取り入れている医療機関の求人を選ぶべきです。

MRI検査と言えば騒音がひどく、狭くて苦痛というイメージがありますが、最新のMRIでは出来る限り騒音を抑え、開放的な機械となっています。

求人情報の中に最新のMRIを取り入れているかどうか確認し、看護師として最新のMRI知識と技術を取り入れるためにも、新しいMRIを取り入れている求人を選ぶべきです。勉強熱心なナースを受け入れてくれる求人こそ選ぶべきでしょう。


どうしてもMRI室で働きたい人はどうしたらいい?

まずMRI室と近い診療科への配属を目指しましょう。MRIを扱うことの多い放射線科、頭部MRIが必要な脳神経外科、MRIが必要不可欠な整形外科などの外科がお勧めです。

出来るだけMRIを扱う部署を目指しておき、MRIのことを勉強して異動願いを出し続けましょう。現在勤務している医療機関にMRI室がなくても、MRIと無縁でいることはできません。少しずつ学び、転職や異動のチャンスを掴み取ります。


未経験の看護師でも働ける?

MRI室では未経験の看護師も歓迎しています。むしろ未経験者の方が新しい知識を覚えやすく、後進の育成に熱心な病院で未経験者を率先して採用しています。

経験者の方が即戦力になるのは事実であるものの、未経験者を受け入れていないMRI室はありません。経験者は未経験者を指導し、将来の指導者を育成していくのです。


アルバイトやパート勤務はある?

MRI室には常勤の看護師だけでなく、非常勤のアルバイトやパート勤務があります。非常勤勤務は復職の第一歩としても有効です。求人募集には常勤と非常勤の両方を同時に募集しているものがかなりあって、正看・准看関係なく雇う傾向にあります。


夜勤は多い?日勤のみでも働けるの?

こればかりはMRI室ごとに違っていて、日勤だけで働きたい人は非常勤で働く、もしくは日勤のみの条件で働けるMRI室を選ぶことができます。

MRI室の役割は患者さんの状態を一刻も早く把握し、適切な処置を受けられるようにすることです。日勤のみのMRI室の求人は、一般的な病院のMRI室で働くことになります。

一方夜勤が必要となるのは、緊急搬送されてくる患者さんを受け入れている医療機関のMRI室になります。緊急搬送には昼も夜もありませんから、夜勤専従や夜勤が多いMRI室もあります。どちらかと言えば夜勤が多い方かもしれません。