仕事は楽?辛い?

放射線治療は、外来で治療をするのがほとんどなので夜勤はありません。そういった意味では、身体への負担は少ないと言えます。

また、患者さんは1か月近く、毎日治療へ通ってきます。病棟看護師と同様に、1人の患者さんと長い期間関わることが出来るためと信頼関係が構築でき、とてもやりがいを感じます。

しかし、放射線治療は完遂が1つの目的であり、毎日通院することにストレスを抱える患者さんも多くいます。それでも放射線治療の効果が出ない患者さん、ターミナル期を迎えた患者さんを見ると、精神的に辛く感じることもあります。


向いている人は?向いていない人は?

放射線を多く扱うことになるので、放射線に対する理解を持っておく必要があります。

そして、現代医療において最先端の治療ができる場所でもありますので、常に進歩していく治療技術、装置に合わせて日々の勉強も必要となってきます。

また、CT、レントゲンから疾患を読み取れるような知識や、看護師学校では深く習わないような放射線照射による影響など、様々な分野の学習が必要になります。常に向上心をもって勉強熱心な人、最先端医療に携わりたい人、がん治療に興味がある人には向いているといえます。

放射線を扱うので、少なからず放射線を浴びることにはなりますが、その量は年間に自然界から浴びる放射線量よりはるかに少ない量です。もちろん健康、妊娠、出産には全く影響はありません。しかしその点を十分理解できない人には向いていません。


どんな求人を選ぶべき?

病院の規模にもよりますが、放射線治療室を備える病院はやはり大学病院、総合病院など組織の大きい病院になります。放射線科病棟があれば、夜勤の可能性もあります。

給料面では、放射線を扱うことで危険手当が支給される病院もあるので、一般の外来勤務より収入が高くなることもあります。

また、がん放射線治療法認定看護師資格が取得できる環境や制度が整っているかもポイントとなります。今後、看護師としてスキルアップするためには取得したい資格のひとつだからです。


どうしても放射線治療室で働きたい人はどうしたらいい?

放射線治療室がある病院は大学病院、総合病院などですが、治療装置が完備されている病院は全国的に見てもまだまだ少ないです。まずは、どこの病院に装置が完備されているのかを調べ、把握する必要があると言えるでしょう。

大病院になればなるほど、自分の希望する部署に配属される可能性は低くなりますが、様々な診療科目を経験し実績を積むのも大切です。


未経験の看護師でも働ける?

勤務しながら様々な業務を覚え経験を積んでいくので、未経験者でも放射線治療室勤務は可能です。

放射線を扱う特殊な科になりますので、常に専門的知識を高める努力が必要です。治療中の点滴管理、疼痛コントロール、バイタルサイン測定など、看護技術も必要になることは多くありますので、広い知識・技術を学習していく必要はありそうです。


アルバイトやパート勤務はある?

放射線治療は予約制で外来扱いの病院がほとんどですし、放射線病棟がなければ日勤のみです。ま病院の勤務体制にもよりますが、バイトやパートでも勤務は可能です。比較的勤務時間も規則正しいので、子育て中の看護師には働きやすい診療科目といえます。

ただ、実際に求人があるかは不明であるため、放射線治療を行っている病院の求人を確認する必要はありそうです。


夜勤は多い?日勤のみでも働けるの?

病院の規模にもよりますが、放射線科病棟がある病院になると、放射線治療室と病棟を交替勤務する場合は夜勤がある可能性があります。回数的には他の診療科目と変わりません。放射線治療室だけの勤務ですと日勤のみの病院が多く、予約制をとっている病院が大半ですので比較的残業も少ないといえます。