20代 女性

大学病院の放射線治療に勤務しています。放射線照射で多く用いられている外照射、婦人科疾患の内照射の介助、治療により有害事象の対応を毎日行っています。

放射線治療は、手術、化学療法と並びがんの3大治療と言われてきていますし、今まではオペや薬物療法でしか治療しかできなかった疾患も治療可能になったので、患者さんの治療の選択範囲が広がりました。

放射線治療は侵襲が少ないため、子どもから高齢者まで治療できるため年齢層も幅広く、疾患も様々です。最先端治療に携わるために、幅広い分野において高い専門知識と技術が要求されるので、研修会にも積極的に参加したり、認定資格を取得する勉強もしています。

1対1での治療となるため、患者さんとは短時間での関わりとなりますが、患者さんの不安を少しでも取り除けるように接しています。急患も多く毎日忙しいですが、やりがいを感じながら看護業務にあたっています。最先端医療に関わることで、自分の知識と経験を高めていきたいです。


30代 女性

放射線治療室に配属になったことがきっかけで、がん放射線療法看護認定看護師となりました。毎日30~40名の患者さんが治療を受けにきます。

治療中の体調変化や有害事象の有無などの観察、指導を行っています。目に見えない放射線でがんを治療することは、患者さん自身も病状や治療経過について不安を持っています。がんによって痛みを伴う患者さんもいます。

がん性疼痛看護認定看護師やスタッフと連携をとりながら、身体面だけでなく心理面にも配慮し治療を完遂できるようにしていきたいと思っています。患者さんの不安や痛みは本人でないとわからない分、患者さんの思いに寄り添いながら前向きな治療ができるようにサポートしています。


40代 女性

看護師になって、循環器、神経内科、小児科、婦人科をはじめ、多くの病棟勤務を経験し、現在放射線治療科に勤務しています。

配属当時は放射線治療科医も1人でしたので、診療放射線技師が患者さんへの対応にあたっていたのですが、患者さんが放射線療法についての不安、体調のこと、服用している薬について、治療中の生活に関する質問や相談などは技師では対応できません。

そこで、「患者さんのために私がなんとかしたい!!」と考えるようになり、がん放射線療法看護認定看護師資格を取得しました。

放射線療法は、腫瘍学、病理学、画像診断などの幅広い知識が必要になります。業務をこなしながらの資格取得は大変でしたが、患者さんが不安に思っていること、悩みなどにすぐ応えてあげられることで治療の効率化も図れるようになりましたし、患者さん治療に対する不安の軽減や意欲につなげることができました。

放射線療法は治療の完遂が一番の目的です。やり遂げられた時は心からよかったと思えます。中には女性の患者さんもいますので、女性特有の心配ごとや相談も同じ女性の立場として応えていきます。これからは後輩看護師の育成にも力をいれていきたいと思っています。


20代 女性

呼吸器科、放射線治療科の混合病棟に勤務しています。急性期からターミナル期まで幅広い患者さんが様々な疾患で入院されています。

放射線治療の他にも、手術や化学療法、緩和ケアを受けている患者さんもいますし、最期を看取ることも多くあります。最初は戸惑いを感じていましたが、先輩看護師のアドバイスと励ましで乗り切ることができました。

今は、直接放射線治療に関わる業務はしていませんが、放射線治療により完遂し無事退院していかれる患者さんを見ると、もっとガン治療の知識を深めたいと考えるようになりました。

放射線治療科で4年目になりますが、プリセプターとして新人教育にも携わるようになりました。後輩を指導しながら自分の知識が技術を振り返るいい機会となって、自分自身の成長にも繋がっています。辛いことも、楽しいこともたくさんあります。

様々な患者さんと接することで自分の目指す看護を見出し、今後は認定看護師の受験を視野に入れ、更に知識と技術を高めていこうと思います。