泌尿器科で働いていると取得できる資格

排尿機能検査士

泌尿器科看護師として働く中で取得する事の出来る関連資格の一つとして、排尿機能検査士が挙げられます。

排尿機能検査とは、膀胱の疾患の可能性がある患者さん向けの検査のことで、最近は尿失禁などの症状がある患者さんにも行われるため良く知られるようになった検査のひとつです。

看護師、保健師、臨床検査技師、診療放射線技師などの医療従事者が取得できる資格で、日本泌尿器科学会が認定しています。

申請資格
  • 看護師、保健師、助産師、臨床検査技師、診療放射線技師などの資格を有すること
  • 泌尿器科などで排尿機能検査での活動実績を持つこと(具体的には50例以上の症例を経験していること)
  • 日本泌尿器科学会専門医から推薦状があること
  • 日本泌尿器科学会が指定する講習会に参加すること

上記で申請資格が満たされます。

あとは、日本泌尿器科学会に申請し、書類審査が行われ合格すれば晴れて排尿機能検査士を名乗ることができます。

注意点として、5年毎に更新する必要のある資格なので、講習会に参加して単位を取得したりと取得してからも勉強が必要となります。

勉強熱心な人、最新の医療について学びたい好奇心旺盛な人に向いています。

この資格を取得すると、排尿検査の知識と技術に優れた人材という証明ができ、取得した知識と技術を患者さんに提供できるため、泌尿器科において高い医療を提供するスタッフとして活躍できます。

感染症看護専門看護師

また、泌尿器科の看護師として仕事をする事によって、感染症看護専門看護師の資格も目指す事が可能です。

泌尿器科と関連のある性病科や地域医療における集団感染の予防に従事するための資格になります。

詳細は、感染症看護専門看護師を参照。

性病科では、集団感染が疑われることがありますから取得しておくと役に立ちますし、性病科で実務経験を積んで取得することも可能です。

資格取得後は、感染症患者さんに対して高い水準の看護を提供することを目的にしています。

更新制の資格で、5年ごとに書類審査を行います。

女性のみの職場とは違った環境で働ける

泌尿器科では男性看護師も多く勤務している為、その他の診療科と全く違っている環境に慣れるスキルが不可欠でもあります。

看護業界は基本的に女性が多く、男性の比率は1割から2割程度という割合です。

泌尿器科には男性の患者さんが多く、自然と男性看護師の比率が上がってきていて病院によっては男性ばかりの環境で働くケースもあります。

女性ばかりの職場は女性にとって楽ですが、異性がいないことでギスギスしてしまい、人間関係がこじれる危険性もあります。

その点、泌尿器科は患者さんが男性ばかり、医療従事者も男性が多いという事で他の診療科と全く違った雰囲気になっています。

この雰囲気に順応する事が出来れば、その他の診療科のようなぎこちない雰囲気ではなく、自然と慣れ親しむ事の出来る空気にする事も可能です。

手術に関するスキルが身につく

現実的なスキルとして、手術が多い診療科であるため手術に関係するスキルが自然と身についていきます。

手術に直接関わる事がなくても、手術の記録をつける等のように泌尿器科と関係する知識が必要とされます。

術前術後のケアのためには、腎臓、循環器系や呼吸器系の解剖生理、病態生理について学んでいく必要があります。

術後に急変する患者さんは珍しくありませんから、こうした知識は基礎となり術後管理の根底となります。

やりがいが感じやすい分、仕事が忙しいものですが、充実した日々を送ることができるでしょう。

外科系のスキルを磨くのに打ってつけなのが泌尿器科の特徴と言えます。