仕事は楽?辛い?

ほとんどの大学の医務室では、看護師は1人の雇用です。そのため、1人ですべてをこなさなければならずとても大変です。

仕事内容としては、ケガや病気への対応から学生の悩み相談まで、身体面だけでなく精神的な面のケアも必要とされます。自分しかいない!ということでやりがいが感じられる仕事でもありますが、そういったことを考えると楽ではありません。

大変な仕事ではありますが、土曜日や日曜日、祝日は休みになるということもあり、ほかの医療施設で働くよりは働きやすい環境であると思います。


向いている人は?向いていない人は?

大学の保健室で働く看護師として向いている人は、やはり1人で仕事をしていても辛いと感じない人でしょう。誰も来なくても1人でいることができるという点は、第一に挙げられます。

そのほか、知識が豊富で現場経験も持ち合わせていると特に重宝されます。また、学生や教職員の話をしっかり聞くことができる人も向いていると思います。

逆に、1人でいることが億劫に感じられる、学生などの悩み相談が重くて自分のことのように考え込んでしまうといった人は難しいかもしれません。大学には多くの学生がいますから、その中でどれだけ臨機応変に対応することができるかが大切です。そのため、責任感が強い人や年下の人と話をすることが苦でない人はこの職業に向いています。


どんな求人を選ぶべき?

正直、選べるほど求人がないかもしれません。ですが、大学の健康管理センターや医務室などで長期的に看護師として働きたいと思うならば、大学側で直接雇用をしている求人を選んだ方が良いでしょう。病院側からの派遣などですと、異動も考えられるため長く働くことは難しくなります。


大学の種類によっての違いは?

大学の種類によって、看護師の職場となる保健室については名称が違っています。医務室や健康管理センター、保健センター、保健室などといったように、大学によって呼び名が違っています。それ以外にもあるかもしれませんが、私は1施設のみでの経験しかないため、他のことは分かりません。


どうしても大学保健室で働きたい人はどうしたらいい?

大学の医務室で働くためには、看護師の資格以外に必要とされるものは特にありません。そういったことから、とても人気がある求人です。その中から選ばれるためには、ほかの人と違うというアピールポイントが欲しいところです。

現在の大学保健室では、学生などからの悩み相談なども多いため、メンタルに関する資格を持っていると有利になります。特に、臨床心理士や精神保健福祉士などの資格があれば採用されやすくなります。また、健康に関する指導をすることができる保健師を求めている大学もあることから、大学保健室で働きたいという場合にはより多くの資格や経験を持っていて損はありません。


未経験の看護師でも働ける?

ほとんどの大学では、看護師として働いた経験のある人を優先的に採用する傾向があります。特に臨床経験を重視している大学は多く、まったくの未経験で採用されることは難しいと思います。しかしながら、大学の保健室における経験が重視されるというわけではありません。あくまでも医療施設においての経験ですから、学校内の保健室における勤務が未経験であっても問題はありません。


アルバイトやパートの勤務はある?

大学によって、看護師がアルバイトやパートとして勤務する場合もあります。大学は土曜日や日曜日、祝日が休日になっている場合が多く、アルバイトやパートですと週に2日以上の勤務です。

年末年始は長期休暇は、大学の休みに合わせて取得することができるので、通常の病院で勤務する日数に比べれば少なくなると見込まれます。アルバイトやパートとしての勤務だと予定も立てやすいため、めいっぱい働かなくても良いという人には良いかもしれません。