医療福祉環境アドバイザーとは

どんな資格?

医療・福祉・介護の現場における、感染予防とメンタルケアのスペシャリストとしての資格です。感染症に対する抵抗力の弱い患者や高齢者を抱える、医療現場や介護現場などにおいて、患者や家族、スタッフを感染のリスクから守るというのが主な役割となります。

資格には1級・2級・3級が設けられており、知識や技術によってレベルが分けられています。

3級は、主に、感染と感染予防に関する基礎知識を持ち、コミュニケーションによってメンタルケアができる資格となります。

2級では基礎知識に加え、重要なウイルスの知識やHACCP(食品衛生管理)の知識を持ち、感染予防やスタッフマナーによるメンタルケアを、現場で応用することができる資格となります。

最上位である1級は、施設内感染予防マニュアルの企画・運用を行ったり、現場で感染リスクを軽減するための研修や教育、カウンセリングによるメンタルケアを行うことができる資格となります。

認定先

医療福祉検定協会が認定する、民間資格となっています。

資格保有者数

具体的な人数は公表されていませんが、看護師の資格保有者が最も多いとされています。1級については資格保有者のおよそ半数が、看護師となっています。また、20代〜40代の資格保有者が多く、中でも6割を女性が占めています。

全国の医療機関1,000施設以上、介護事業所300施設以上、医療関連サービス業350社以上にて、医療福祉環境アドバイザーは活躍をしています。

難易度・合格率

合格率は2013年度で、1級およそ66%、2級およそ68%、3級およそ68%となっています。

医療福祉環境アドバイザーの資格を活かせる職場

病院やクリニック、診療所、高齢者・障がい者介護福祉施設、医療関連会社、一般企業、学校、薬局・化粧品販売店などと、活躍の場は幅広くなっています。

資格保持者のおよそ4割が、病院やクリニックで、およそ3割が高齢者・障がい者介護福祉施設で活躍されています。

医療福祉環境アドバイザーの将来性

医療や福祉の現場では、すべての人が感染対策に対する正しい知識を持つということが求められます。

院内感染の予防など現場のリスクマネージメントに力を入れる施設も増えているため、今後も医療福祉環境アドバイザー資格保持者の需要は、高まって行くと言えるでしょう。

また、ウイルス感染予防に関する知識や技術は、自身や家族の健康を守る上でも、役立つと言えます。

医療福祉環境アドバイザーのお給料事情

医療福祉環境アドバイザーの資格保有による優遇というものはあまりないようですが、スキルとして評価され、ポジションなどに就くことによって、給料アップが期待できると言えるでしょう。

医療福祉環境アドバイザーになるには《資格取得方法》

受験資格

基本的に誰でも受験することが可能ですが、医療福祉検定協会が発行・販売する公式テキストと公式問題集(各5,000円)を購入し、自己学習するということが必要となります。

教材には、レベルに応じて1級・2級・3級までがあり、資格試験もそれぞれのレベルにて受験することが必要となります。ただし併願による受験も可能となっています。受検は3級から順に受けることが基本となりますが、予備知識がある場合には、2級からの受験も可能となっています。

審査方法・試験内容

選択形式100問のマークシートによって、60分間の試験が行われています。原則100点満点中7割以上の正答で、「合格」となります。

受験日程

2014年3月16日(日)に大阪・東京にて第36回が、2014年5月25日(日)に福岡にて第37回が、開催予定となっています。

費用・会場

試験会場は第36回が東京・大阪、第37回が福岡となります。詳しい試験会場と地図は、ホームページにて確認することができます。受験料は3級が7,350円、2級が10,500円、1級が15,750円となっています。

受検の申し込みはインターネット・FAX・郵送にて受け付けられています。申し込みと受験料の支払いが済むことによって、受験票が事務局より発送されて来ることとなります。

問い合わせ先

医療福祉検定
フリーダイヤル 0120-129-420(平日9:00〜17:00)