ME技術実力検定試験とは
どんな資格?
第1・2種ME技術実力検定試験は、日々進歩を続けている医療機の安全で適切な管理をするための知識や技術を習得させることを目的につくられた制度です。
第2種ME技術実力検定試験は医療機器を扱うすべての人が持つべき基礎知識と安全技術に関する実力検定試験で、第1種ME技術実力検定試験はその指導者としての資質を検定する試験です。
認定先
第1・第2種ME技術実力検定試験を実施し、資格を認定しているのは一般社団法人・日本生体医工学会・ME技術教育委員会です。
資格保有者数
1979年にスタートした第2種ME技術実力検定試験はこれまでに約6万人が受験し、2万人以上が合格しています。1995年にスタートした第1種ME技術実力検定試験には5,000人以上が受験し、1,200人以上が合格しています。
難易度・合格率
第2種ME技術実力検定試験の合格率は、もっとも低い時で26.9%、高い時で42.5%で、平均して30%前後となっており、比較的難しい資格試験のひとつです。第1種ME技術実力検定試験はさらに難関で合格率はさらに低くなっています。
ME技術実力検定試験を活かせる職場
第1・2種ME技術実力検定試験の合格者はそれぞれ第1種ME技術者、第2種ME技術者と呼称され、活躍する職場は、病院などの医療機関、医療機器の開発・製造・販売・修理などを行う企業のほか、臨床工学技師を養成する学校で講師を勤めることもできます。一度の受験で合格する人は少ないようです。
ME技術者の将来性
医療の進歩がめざましいなかで、医療機器や施設やシステムを有効に機能させるためには、ME技術者の力はなくてはなりません。
それは臨床の現場においても、研究開発をする企業においてもともに大切なもので、適切な知識や技術をもってはじめて安全で適切な治療も、将来の技術の発展や進歩も実現していけます。時代が進むにつれて、ますます需要は多くなっていく将来性のある資格といえます。
ME技術者のお給料事情
第1・2種ME技術実力検定試験に合格したME技術者の年収の相場が400万円から650万円くらいです。年齢と経験によって年収はアップしていき、33歳での平均は622万円です。
ME技術者になるには《資格取得方法》
受験資格
第2種ME技術実力検定試験の受験資格は特になく、誰でも受験することができます。第1種ME技術実力検定試験の受験資格は第2種ME技術実力検定試験の合格者または臨床工学技師免許所有者です。
審査方法・試験内容
第2種ME技術実力検定試験は多肢選択式試験と論文試験が行われ、出題範囲はICU・CCU、手術室、透析室、検査室、滅菌材料室、病室、外来など医療現場の機器やシステムを安全に正しく運用するために必要な基礎事項です。
基礎知識としてMEの基礎となる医学的知識、MEの基礎となる理工学的知識、MEの基礎知識、実際的知識として機器・システムの原理・構造、操作・運用、保守・点検、安全性・信頼性と病院設備に関する知識が出題されます。
第1種ME技術実力検定試験は筆記試験と小論文で、出題範囲はME基礎論として物理・化学、医用機械工学、医用電気電子工学、医用情報通信工学、信頼性・安全性工学、生体物性、医用材料が、ME機器論として機器運用・関連法規、病院設備、ME機器に関する共通問題、ME機器に関する選択問題、小論文です。
受験者の負担を軽減するために科目別に合否判定がされ、総合得点で基準を満たすと総合合格になります。総合得点で不合格になった場合には、不合格科目のみを再受験して基準を満たせば総合合格となります。
受験日程
検定試験の年間日程は、第1種ME技術実力検定試験は4月中旬から5月中旬に受験願書の受付が行われ6月に試験が実施され、8月初旬に合否通知が送付されます。
第2種ME技術実力検定試験は6月中旬から7月中旬に受験願書受付が行われ9月初旬に試験が実施され、11月初旬に合否通知が送付されます。
費用・会場
受験料は第2種ME技術実力検定試験が12,000円です。第1種ME技術実力検定試験は、初回受験者が20,000円、科目合格受験者を含む再受験者は12,000円です。
問い合わせ先
ME技術教育委員会内・ME技術実力検定試験事務局 郵便番号113-0011東京都文京区本郷2-39-5片岡ビル3F 電話/FAX03-3813-5521
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